トップ > コラム > FOCUS > LG電子とベンツ、未来型無人コンセプトカーの部品開発・独占供給協議…CES 2015
昨年末、ドイツの名車メルセデス・ベンツの自律走行自動車の核心部品をLG電子が開発することにしてから2週間後の6日（現地時間）、両社のトップが一堂に会した。ドイツでも韓国でもない、米国ラスベガスで電撃会談を行ったものだ。
ラスベガスで開かれた世界最大の家電展示会CES 2015に参加した具本俊（ク・ボンヂュン）LG電子副会長は6日午後3時頃、米国のラスベガスコンベンションセンター（LVCC）内のLG電子のミーティングルームで、メルセデス・ベンツのディーター・ツェッチェ会長と約1時間のあいだ会見した。前日、CES基調講演を務めたツェッチェ会長は、無人走行技術を披露して参加者から大きな好評を得た。
会合の後、記者らと会ったク・ボンジュン副会長は、「幅広い次元のビジネス関係を結ぼうという話をお互いに交わした」とだけ明らかにした。具体的な協力内容は公開しなかった。しかし、ク副会長は「多くの自動車メーカーとビジネスを議論している」とし、「自動車用ナビゲーション部品を（納品）してから10年になったが、ある程度軌道に乗ったし、ナビゲーションのみならず他の電装部品はいまから始まる」と語った。ク副会長はこのように控えめに語ったが、実際にはLG電子は未来型車両部品会社として早い速度で変貌している。 2013年7月にVC事業本部を新設し、自動車部品市場に参入してからわずか1年半めでベンツと部品生産を約束するほどに実を結んでいる。ベンツは2020年までに無人車を商用化するという計画の下で、昨年は100キロの自律走行にも成功した。
これに比べるとLG電子は、まだ自動車部品市場ではあまり知られていない企業だ。それにもかかわらずベンツがLG電子を次世代自動車の核心部品の開発パートナーとして選んだのは、LG電子が持つ世界最高水準の映像情報処理技術だと解釈される。LG電子はロボット掃除機「ロボキング」やスマートフォン「G3」などに使用された映像情報の処理技術を利用して、ベンツの自律走行車の部品開発に乗り出したのだ。
△写真=6日（現地時間）、米国ラスベガスで開催された家電展示会「CES 2015」に設置されたLG電子展示場が観覧客たちで賑わっている。 [写真提供＝LG電子]
特にLG電子はコネクテッドカー市場をリードするために、今年に入ってGoogleが主導する「オープンオートモーティブ・アライアンス（Open Automotive Alliance／OAA）」とAT&Tが主軸の「AT&Tドライブスタジオ（AT&T Drive Studio）」などに相次いで合流するなど、広幅い歩みを見せている。
一方、CES開幕初日から展示場を訪れた鄭義宣（チョン・ウィソン）現代自動車副会長も、家電企業とIT企業などを見まわって技術の変化を入念にチェックした。サムスン電子の展示館に立ち寄ったチョン副会長は、サムスン電子とBMWが共同開発した自動駐車システムを関心を持って見守った。
これはGALAXY Gear S（スマートウォッチ）で自動車を自動駐車するシステムだ。また、バーチャルリアリティ（VR）機器であるギアVRの前でも足を止めた。
チョン副会長はCESの期間中にマイクロソフト（MS）、インテル、NVIDIAのなどのグローバルIT企業関係者と会って意見を交換すると伝えられた。
午後2時頃、現代自動車のブースを訪れたチョン副会長は、前日にトヨタが水素燃料電池車（MIRAI）の特許を公開した点に対して、「現代自動車はすでに2013年に世界初の水素燃料電池車の量産に成功し、ヨーロッパや米国で先制的に市場を攻略している」と語った。チョン副会長は、水素燃料電池車の開発はトヨタだけでなく、他の競合他社もすべて行っているとして、大きな意味を付与しなかった。
チョン副会長の会合は、最近のCESがIT機器と自動車間の融合傾向にあるということと無関係ではない。アウディ、BMW、ベンツ、フォード、トヨタなどの自動車メーカーが今年の展示会に大挙参加して、最尖端の自律走行システムを誇った。今年の5つの基調講演の中で、2つを自動車業界の最高経営責任者が進行した。
LG電子とベンツ、未来型無人コンセプトカーの部品開発・独占供給協議…CES 2015
ク・ボンジュンとツェッチェ、CESで電撃会談でパートナーシップ確認
ラスベガスで開かれた世界最大の家電展示会CES 2015に参加した具本俊（ク・ボンヂュン）LG電子副会長は6日午後3時頃、米国のラスベガスコンベンションセンター（LVCC）内のLG電子のミーティングルームで、メルセデス・ベンツのディーター・ツェッチェ会長と約1時間のあいだ会見した。前日、CES基調講演を務めたツェッチェ会長は、無人走行技術を披露して参加者から大きな好評を得た。
会合の後、記者らと会ったク・ボンジュン副会長は、「幅広い次元のビジネス関係を結ぼうという話をお互いに交わした」とだけ明らかにした。具体的な協力内容は公開しなかった。しかし、ク副会長は「多くの自動車メーカーとビジネスを議論している」とし、「自動車用ナビゲーション部品を（納品）してから10年になったが、ある程度軌道に乗ったし、ナビゲーションのみならず他の電装部品はいまから始まる」と語った。ク副会長はこのように控えめに語ったが、実際にはLG電子は未来型車両部品会社として早い速度で変貌している。 2013年7月にVC事業本部を新設し、自動車部品市場に参入してからわずか1年半めでベンツと部品生産を約束するほどに実を結んでいる。ベンツは2020年までに無人車を商用化するという計画の下で、昨年は100キロの自律走行にも成功した。
これに比べるとLG電子は、まだ自動車部品市場ではあまり知られていない企業だ。それにもかかわらずベンツがLG電子を次世代自動車の核心部品の開発パートナーとして選んだのは、LG電子が持つ世界最高水準の映像情報処理技術だと解釈される。LG電子はロボット掃除機「ロボキング」やスマートフォン「G3」などに使用された映像情報の処理技術を利用して、ベンツの自律走行車の部品開発に乗り出したのだ。
特にLG電子はコネクテッドカー市場をリードするために、今年に入ってGoogleが主導する「オープンオートモーティブ・アライアンス（Open Automotive Alliance／OAA）」とAT&Tが主軸の「AT&Tドライブスタジオ（AT&T Drive Studio）」などに相次いで合流するなど、広幅い歩みを見せている。
一方、CES開幕初日から展示場を訪れた鄭義宣（チョン・ウィソン）現代自動車副会長も、家電企業とIT企業などを見まわって技術の変化を入念にチェックした。サムスン電子の展示館に立ち寄ったチョン副会長は、サムスン電子とBMWが共同開発した自動駐車システムを関心を持って見守った。
これはGALAXY Gear S（スマートウォッチ）で自動車を自動駐車するシステムだ。また、バーチャルリアリティ（VR）機器であるギアVRの前でも足を止めた。
チョン副会長はCESの期間中にマイクロソフト（MS）、インテル、NVIDIAのなどのグローバルIT企業関係者と会って意見を交換すると伝えられた。
午後2時頃、現代自動車のブースを訪れたチョン副会長は、前日にトヨタが水素燃料電池車（MIRAI）の特許を公開した点に対して、「現代自動車はすでに2013年に世界初の水素燃料電池車の量産に成功し、ヨーロッパや米国で先制的に市場を攻略している」と語った。チョン副会長は、水素燃料電池車の開発はトヨタだけでなく、他の競合他社もすべて行っているとして、大きな意味を付与しなかった。
チョン副会長の会合は、最近のCESがIT機器と自動車間の融合傾向にあるということと無関係ではない。アウディ、BMW、ベンツ、フォード、トヨタなどの自動車メーカーが今年の展示会に大挙参加して、最尖端の自律走行システムを誇った。今年の5つの基調講演の中で、2つを自動車業界の最高経営責任者が進行した。
- 企画取材チーム：ラスベガス＝イ・ジンミョン次長／ハン・エギョン記者／ソン・ジェグォン記者／イ・ギョンジン記者／MBN＝パク・トンイル記者／ソウル＝チョン・スンファン記者
- 入力 2015-01-08 04:01:03
