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中小企業振興公団の新理事長に内定したイム・チェウン西江大学教授

「従業員と利益をシェアする中企にインセンティブ」 

  • 中小企業振興公団の新理事長に内定したイム・チェウン西江大学教授
「口出しだけしていたのに選手として出場することになり緊張している。しかし、立場にこだわらず言うことは全て言うつもりだ。同伴成長より独自成長できる中小企業を作るために総力を尽くす」

16代中小企業振興公団理事長就任を控えたイム・チェウン西江大経営学科教授(57)は、毎日経済とのインタビューで中小企業が自生力を備えるように育成することが重要であると強調した。流通の専門家であるイム教授を中小企業振興公団のトップに立てたのは、中小企業販路開拓に力を入れてほしいという意志が込められたものと読まれる。イム教授はまた、中小企業のためのマーケティング、ブランド、流通強化に重心を置いてグローバルな競争力を備えるように努力するという考えだ。

イム教授は「これまで中小企業の製品は、どのような技術でどのように生産するかに主な焦点が合わされて来て、誰に売るかを心配している場合が稀だった」とし「輸出も、単に複数の国に販売することを考えるのではなく、特定の国に集中して、まるで国内市場のように攻略するローカリゼーション(Localization)戦略が重要だ」と述べた。このため、流通チャネルである「ヘンボッカン(幸福な)百貨店」、「第7ホームショッピング」などの運営方式を再構成することも必要だと述べた。中小企業の販路開拓のために設立されたヘンボッカン百貨店の場合、市販の百貨店がどのように運営されいて、ものをどのように陳列・販売するか専門家の診断を受けて、消費者の反応を積極的に見て、これを反映しなければならない。

イム教授は「市販の某デパート社長に聞いたところ、ヘンボッカン百貨店と提携するために実査をしたが、百貨店に入店させるようなものがないという話をしました」とし、「ヘンボッカン百貨店の顧客が誰であるかを明確に分析して、それに合わせて改善した製品を積極的に入店させるなどのマーケティング、流通戦略を変更する必要がある」と述べた。彼は、「第7ホームショッピングも中小企業製品の販売を増やす役割をするよりも、市中のショッピングモールで商品を販売できるようにブランドの認知度を高める飛び石の役割をしなければならない」と強調した。

また、「企業活動の意志がないのに、政策資金などに支えられているゾンビ企業に資金が流れないように基準を強化するなど、政策を用意する」と述べた。政策資金も企業の自生力、自助努力と連携して支援する方針だ。

最後にイム教授は、中小企業の大きな悩みである人材ミスマッチも必ず解決しなければならない問題だと強調している。このため、中小企業が賃金水準を今よりも高めるなどの従業員と成長の果実を分け合う場合は、中小企業振興公団からも、その企業に積極的にインセンティブを与える計画だ。
  • 毎日経済 キム・ジョンボム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-12 04:01:05




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