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ダウムカカオ、イ・ソクウ代表を直撃インタビュー

規制のせいでインターネット銀行できない 

  • ダウムカカオ、イ・ソクウ代表を直撃インタビュー
「規制を緩和しようとする雰囲気が熟したのに、(個々の企業が)規制を指摘するために乗り出したら、雰囲気が切り替わる可能性がある。言及はしない」

毎日経済とのインタビューで、抱負を話していたダウムカカオのイ・ソクウ代表は、規制の話が出ると「企業が傷を負う可能性がある」と言葉を慎んだ。インタビューが終わるまで「規制」という言葉を口にしなかった。最近、政府が「インターネット専門銀行」の必要性を説いたところ、韓国を代表するポータル会社であるダウムカカオとネイバーに韓国内の金融業界とIT業界の視線が集中した。しかし、両社はインターネット銀行設立を快く感じていない雰囲気だ。ダウムカカオは昨年、金融業界と協力してカカオペイ(決済サービス)とバンクウォレットカカオ(送金サービス)をリリースした。金融とITの合成語である「フィンテック」という言葉が急浮上したときに出てきたサービスだったため、世間の関心が集中した。しかし、イ代表によると両方のサービスはフィンテックという言葉が出てくるよりずいぶん前の2年6か月前から企画したサービスだった。14社の市中銀行と金融監督院と調整した時間がそれだけ長かったという意味だ。

同じ脈絡から、IT企業がインターネット銀行を設立した後、既存の銀行のように信用格付けや融資業務をするまでに少なくない時間がかかることは明らかだ。イ代表は「銀行業は、金融業界でノウハウを積んだ人材をはじめとする、いくつかのリソースが先行しなければならないだけに、IT企業が単独で意欲だけ持ってすることができるものではない」とし、「(ダウムカカオは)上手なことに集中するだけでも時間が足りないため、インターネット銀行まで検討していなかった」と率直に打ち明けた。

イ代表は、今年、ダウムカカオの支払い決済サービスの範囲を広げるために力を集中する計画だ。加盟店もモバイルショップからオンライン市場、オフライン売り場などに拡大していくとのこと。13億の人口と政府の全面的な支援を受けて急成長中の中国のフィンテック業者と対決するためには、もう少し体質を改善しなければならないという判断によるものだ。現在、バンクウォレットカカオやカカオペイで行われる取引(金額)や加入者数が有意味な水準ではないが、着実に増えているという点から彼は希望を見ている。イ代表は「昨年10月、ダウムカカオが合併し、新たに発足した当時に掲げた『モバイルライフプラットフォーム』に忠実なサービスとして1年を作っていく」とし「オンラインとオフラインを接続するO2O領域で多くのサービスを発掘したい」と述べた。イ代表は、「700人が働いていたカカオが3300人が集るダウムカカオになり、人的・物的な資源が豊かになったため、より多様な実験と挑戦をすることができようになった」と説明した。

今年、初めてサービスされるカカオタクシーは、カカオ時代の作品だ。彼は「すぐにダウムとカカオが相乗効果を出したサービスをお見せすることができるので、期待してほしい」と強調した。

また、昨年のカカオトーク盗聴議論の後に発表することを約束した「透明性報告書」も今月末、韓国内のIT業界として初めてホームページに掲載する。
  • 毎日経済 イ・ギョンジン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-16 15:50:45




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