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サムジン製薬のイ・ソンウ代表…6年間、1月になるとソルロンンタンを食べる


  • サムジン製薬のイ・ソンウ代表…6年間、1月になるとソルロンンタンを食べる
6年連続で1月の一か月間、朝食にソルロンタンだけを食べる製薬会社の最高経営責任者(CEO)がいる。サムジン製薬のイ・ソンウ社長(70・写真)がまさにその主人公だ。

イ社長は19日の早朝5時に京畿道・安養(アニャン)に向かった。全社員と出会う、ソルロンタン朝食を今年も欠かさず続けるためだ。彼は「長期的な不況で薬の価格が下落し、営業方法の変化などで経営環境が大きく変わったため、製薬会社ごとに新年を始める足取りが忙しい」とし「現場で働く従業員に会ってこそ、アイデアを得ることができる」と述べた。

イ社長は、部署やチーム別に従業員を招待して朝食を食べる。役員は、この席においてだけは「ワンタ(仲間外れ)」だ。現場の従業員の話を聞くため、役員は出席できない。イ社長は年初から先週まで、ソウル明洞に位置したソルロンタン飲食店で毎朝、従業員20~30人と同じメニューを食べた。この日は地方営業所を訪問する最初の日程で、安養(アニャン)にある営業所周辺のソルロンタン飲食店を訪れた。

彼は「朝、雪道だったので心配した」とし「昨年、厳しい環境のなかでも創業以来最大の純利益を記録し、ブロックバスター製品も誕生させた。これは、すべて従業員が団結して一生懸命奔走してくれたおかげだ」と激励した。昨年入社したイ・ヒョンギュ社員は「新入社員の立場としては思いにもよらない席だったため緊張もしたが、新鮮だった」とし「実務者が必要なことをすぐに解決してくれる席であるため、さらに意味深かった」と述べた。

食事中、職員らの話に社長が耳を傾けながら、一人ずつ自信を与えてくれるソルロンタンの朝食は、今ではもうサムジン製薬だけの企業文化として定着している。実際この席上で収集した些細なアイデアが実績の向上や、働きやすい会社になることに一役買っている。「Neustatin-A(高脂血症治療薬)」は従業員が自主的に売上高の1%を寄付することにし、各営業店での実績を競合する文化が定着しながら、2012年に発売されて以来、3年目にして売上高100億ウォンを記録した。

イ社長は、「このような機会を通じて社長と従業員間の距離も縮め、目標を達成するために、みんなの力を一つに集めるため」とし「全国に散在している地方の営業所、工場、研究所を回って、従業員に直接会っている」と述べた。
  • 毎日経済_イ・ドンイン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-19 17:09:04




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