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オズフラワー代表の成功ストーリー「行動しないアイディアは妄想」

アイディアを改善していく過程が成功の鍵 

  • オズフラワー代表の成功ストーリー「行動しないアイディアは妄想」
  • < オズフラワー、チョン・ドンシク代表 >

韓国では花を「先生の日」、「母の日」などの特別な記念日に買うものと考えている傾向がある。花の消費が日常化していないため、韓国の花市場は限定的な成長を見せている。このような環境の中で花屋が一つずつ消えいっているのが実情だが、オンラインの花ショッピングモールのチョン・ドンシク代表(39)は、10年以上しっかりとお店を守っている。

◆ 花屋創業から難関直面まで

チョン代表が花市場に足を踏み入れたのは、軍隊を除隊して花市場でアルバイトを始めてからだ。朝7時から夜11時まで、一日に数十件の花を配達し、週末も休日も働いたが、彼は仕事を辞めたいとは思わなかった。いくら仕事が大変でも、花を買いに来る人の笑顔が彼を幸せにしたためだ。彼は熟考を重ねた末に、ビニールハウスを借りて花屋創業に挑戦した。当時27歳だった彼が持っていたのは、コンピューター1台とデジタルカメラ1台だけだった。

実戦で走り回りながら得た経験と情報をもとにショップの運営が順調になりはじめた頃、大きな事件が発生した。事務所に泥棒が入ったのだ。彼が3年の間に収集した顧客関連のデータはもちろん、未収金、発注予約などの重要な情報が瞬時に消えてしまった。

「当時は、『なぜ、よりによって、こんなことが私に起こったのか』と天を恨んだ。しかし、時間が経つにつれ『顧客が望むこと、期待することは何だろう』『私はどのような戦略を持っていたのか』などを悩むようになった」

◆ 挫折を乗り越え、対内外的刷新を断行

彼は試練を経験し、自分の店舗運営方式を振り返り、反省した。そして全面的に事業方針を刷新することを決心した。チョン代表は、人と違う競争力を見つけるために、消費者の立場から不便な点が何であるかを悩んだ。

「今はオンラインで花の宅配申請が簡単にできるが、創業当時は花の宅配をするインターネットショッピングモールが活性化しておらず、ほとんど電話やFAXで花の注文が行われていた。消費者は直接植物を見て買うことができなかった。また、全国の花の配達システムが不十分だったため、手続きも複雑で配送が簡単ではなかった」。彼は不便な点を直接改善することを決心した。彼は専門会社の助けを受けて、より専門的で簡単に問題を解決することを決定した。

「ゴドモル(www.godo.co.kr)のショッピングモールソリューションで花の配達ショッピングモールを作り、既存のオフライン売り場の消費者をオンラインに誘導した。顧客は、ホームページに掲載されている花を直接見て選択できるようになった。また、他の地域の花屋と連携を結び、花の配達システムを構築し、体系的で新鮮な花を配達することができるようになった」

オズフラワー(www.ozflower.co.kr)は、外部的な体系の改善だけでなく、組織の内部構図も思い切って変えた。上下関係を問う序列化の代わりに、歳・年齢・性別と関係なく、従業員がお互いを尊重できる呼称を使用するようにしたのだ。チョン代表も事務所では、室長という名前で呼ばれる。ここには「実務を行う人」という意味が込められている。

「私達の従業員には、マネージャーという呼称を使用する。マネージャーという名称を使用する理由は簡単だ。彼らは現場をよく知っているため、彼らの意見を大切に考えるためだ。さらに、お互いを尊重する雰囲気を形成するための努力の一環だ」

チョン代表は、企業文化に多くの努力を注ぐ。インターネットショッピングモール、オフライン売り場、他地域のネットワーク管理まで厳しい日程を消化しなければならない職員たちのための配慮も忘れない。「仕事が大変な分、従業員の休息空間は快適に楽しく利用できるようにしたほうが良いという考えから、ビリヤード台、ミニバー、ダーツゲーム、ミニ図書館などの休憩室を作った。また、たまに昼を私が直接作ったりもするが、このような過程を通じて職員たちと近づくことができた」

最終的にチョン代表は、創業を夢見るなら、直接走り回って目で確認しなければならないと強調した。

「多くの知識があっても実戦に飛び込んでみなければ、アイデアが妄想になりやすい。自分が考えたアイデアを改善していく過程が成功の鍵となる」
  • 毎経ドットコム_キム・ジヘ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-23 16:58:47




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