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釜山から北朝鮮の羅津に続く海上航路が開かれる


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釜山と北朝鮮の羅津(ラジン)を結ぶ海上航路が開かれる見通しだ。

4日、釜山市によると、釜山市は11日に釜山市役所で「羅津~ハサンプロジェクト」事業主体の、北朝鮮とロシアの合弁企業「ラソン・コン・トランス(RasonKonTrans)」代表団を招待し、経済交流の活性化のための了解覚書(MOU)を締結する。地方自治団体が北韓の合弁企業と手を組むのは今回が初めてだ。

ラソン・コン・トランスのオレグ代表とウラジオストク支社のダリヤ・スタグニ支社長は9日から釜山を訪問し、釜山港の港湾物流施設と背後物流団地を見学して、MOUを締結する予定だ。続いて、釜山企業と関係者など200人余りが参加した中で、「羅津~ハサンプロジェクト」説明会を開催する。ラソン・コン・トランスは、2008年に北朝鮮とロシアが3対7の割合で出資して設立した北・露合弁企業で、昨年にはポスコ・現代商船・コレイルなど、3社によるコンソーシアムがロシア側の持分50%の取得を進めている。

今回のMOUは、△釜山市とラソン・コン・トランス両者間の経済交流活性化、△ラソン・コン・トランス貨物輸送と関連して、羅津~ハサンプロジェクトに釜山の企業参加など、羅津から釜山港までの海上運送事業に協力する内容が含まれるとみられる。また、釜山市はラソン・コン・トランス韓国支社を釜山に誘致する計画で、北朝鮮の合弁企業が国内で初めて釜山に設立されるのかも関心事項だ。

羅津~ハサンプロジェクトは、ロシアのハサンから北朝鮮の羅津港までの54キロ区間は鉄道を利用し、羅津~釜山間は海上輸送する複合物流事業だ。2013年、朴槿惠(パク・クネ)大統領とロシアのプーチン大統領が首脳会談を通じて発表した、韓・露共同声明の主要内容の一つだ。

羅津~ハサンプロジェクトが実現された場合、凍らない不凍港の羅津港を利用して、ウラジオストクを経る韓国~欧州間の物流輸送期間が15~20日に短縮され、物流コストが15%削減されると分析された。

特に羅津~ハサン54キロ区間の鉄道の改・補修と、羅津港の埠頭現代化事業に韓国企業が参加できるものとみられ、南・北・露の三角協力事業として推進される可能性が高まった。

昨年11月には羅津~ハサン間の試験運送事業として、ロシア産有煙炭4万5000トンを積んだ中国船が羅津港を出発し、30時間後に浦項港に入港した。

釜山市の関係者は、「ラソン・コン・トランス側は、釜山港に入ってくる東北アジアのコンテナ物量を羅津港に輸送して、羅津港の活性化に寄与することを願っている」とし、「世界6位の港湾である釜山港のノウハウを羅津港に伝授して、羅津港の現代化事業に韓国企業が参与することを望む」と語った。
  • 毎日経済_釜山=パク・トンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-04 17:36:50




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