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[SNSの世界] 私のスタイルどうですか…SNSの中の歪んだ子供

のぞき見社会、身体の商品化の議論を超えて犯罪にまで 

  • [SNSの世界] 私のスタイルどうですか…SNSの中の歪んだ子供
「私の脚をちょっと評価してください、脚をもっと細くするべきか悩んでる…」

去る22日午後6時頃、有名なインターネットコミュニティに10代半ばに見えるある女子学生のポスティングが上がってきた。太ももが鮮やかに露出したホットパンツ姿の女子学生は、角度ごとに自分の脚の部位を撮った3枚の写真を上げた。コメントは瞬く間に書き込まれた。「男ですが、ただ、愛してます」「ハリがあって、きれい」「やせてばかりの小学生の脚のようだ」などの「スタイルに対する品評」がほとんどだった。

この写真が投稿されてから20分後には、「昨日、白いズボンを着て脚についての評価をお願いした者ですが、再び投稿します」という、タイトルと写真が続けざまに上がってきた。同様に、顔は隠したまま、脚の写真に対する客観的な評価を要求する写真だった。

10代の「オンラインの遊び場」となったソーシャルネットワークサービス(SNS)などのインターネットコミュニティに、脚・腰・胸の谷間など、自分の体に対する評価を要求する奇異な文化が生じている。他人の視線に敏感な思春期の青少年たちが自分の体を不特定多数の視線に合わせて、対象化・商品化しているのではないかという懸念さえ提起されている。特にきれいな体に対する欲求が高い思春期の女子学生たちが、脚や腰のラインなど、身体が露出した写真を投稿し、匿名のユーザからのアドバイスを求める様子が簡単に目に入る。

しかし、彼らを対象にした犯罪の危険性もやはり高まっている。去る20日、ソウル松坡警察署が、SNSに自分の身体の写真を投稿していた9~15歳の女子学生300人余りを脅迫して、わいせつな写真や動画を携帯電話に送らせていた20代の男性を拘束した事件が代表的だ。

すでにSNSなどのインターネット空間で10代の若者たちが「スタイルの品評」を行う姿は、日常化された風景だ。有名ポータルサイトに「脚の評価」または「スタイルの評価」で検索すると、10代の女子学生たちがあげたがおびただしい数の写真が出て来る。リアルタイムで「脚を評価してくれ」「スタイルを評価してくれ」という要求が後を絶たない。脚だけ撮ってあげた写真はそれでもまだいい方だ。下着だけを着て、フォトショップで顔を隠した露出写真まで、いろいろある。

ソウル・広津区の私立中学校に通うキムさん(15)は最近、インターネットのある匿名掲示板に自分の脚の写真を上げた。「ダイエット中だけど、異性の友達に直接聞くのは恥ずかしいから、インターネット上で客観的なアドバイスを求めたいと思った」と語った。キムさんは「しばらく前に、ある匿名掲示板に上って来た写真には、隣のクラスの友人もいた」と話した。

既に小学生の間では「外見コンテスト」が一つの遊び文化として定着した様子だ。ソウル・龍馬小学校のキムさん(12)は、「セルカ(自撮り)対決」として顔写真を撮って投稿すると、トーナメントのように知らない人がコメントで評価してくれる遊びが人気を集めている」と耳打ちした。

専門家たちは、10代たちのこのような新しい遊び文化に対して、それぞれ同様に懸念を示した。

翰林大社会学科のシン・ギョンア教授は「子供たちが体だけでなく、性に関する意識の変化が起きていることを示す現象」と説明した。シン教授は「現社会は『窃視症の時代』と変わらない」とし、「青少年が自らの身体部位の写真を投稿して、品評を受けるのは、彼らが体を一種の『快楽の手段』と見なし、楽しんでいることを示すものだ」と話した。

ソウル大心理学科のクァク・グムジュ教授は、「思春期に入っており、外見と性に対する関心や悩みが深まる青少年たちの『見せたい心理』が強く作用した現象だ」とし「これを悪用する大人たちが接近して犯罪に活用する余地もあるため、注意が必要だ」と助言した。
  • 毎日経済_キム・シギュン記者 / パク・ユンイェ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-25 17:34:35




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