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[社説] GALAXY S6、序盤の成功から最終的な勝者になるには


去る10日に世界20カ国で発売されたサムスン電子GALAXY S6とS6エッジの反応が熱い。一部のヨーロッパの国では、製品を購入するために列を作る珍しい光景が演出され、米国での予約販売は前作S5の2倍を超えた。

S5の不振以来、切歯腐心の末に出した製品が、出発から好調なのは幸いなことだ。ブルームバーグは、アナリストの予測値の平均を集計してGALAXY S6のおかげで、サムスン電子は今年第2四半期に7兆5000億ウォンの営業利益を上げると予想した。1年間で5500万台を販売すれば、損益分岐点を越えることになるが、サムスン電子はGALAXY Sシリーズの中で最高の販売台数を記録したS4(7000万台)を超えることを目標とするほど自信を見せている。

サムスン電子のGALAXY S6は単なる新製品以上の意味を持つ。昨年第4四半期の世界スマートフォン市場の売上高シェアが17.2%まで下落し、そこから、サムスン電子がこれ以上押されるわけにはいかないという切迫感で作った製品だ。アップルの売上高シェアは48.9%で、サムスンの3倍に達し、ファーウェイ、シャオミなど、中国の中低価格スマートフォンの攻勢も少なくなかった。既存の慣性を捨てて、原点から新しい出発するという意味で、開発コードネームを「プロジェクトゼロ(0)」にしたほどだ。

GALAXY S5に失敗した後、サムスン電子も過去の携帯電話市場の強者だったノキア、モトローラ、エリクソンのように崩壊した後、回生できないのではないかという懸念も少なくなかった。しかし、S6が一体型メタルデザイン、無線充電、サムスンペイ装着など、一歩進んだ技術革新で、このような心配を拭い去ったのが幸いだった。

しかし、S6の好評によりゲームが終わったのではない。世界的な景気萎縮により消費市場が沈んでおり、販売保証はされにくく、6か月後にはアップルが別の強力な新製品を持って出てくるからだ。サムスン電子がスマートフォン事業の最終的な勝者になるためには、革新的なプログラムが必要だ。サムスンは、ハードウェアではアップルを超えたが、iTunes、AppStore、iCloudなど、アップルのメガトン級の生態系の前では小さくならざるを得ない。アップルの顧客の忠誠心が高いのは、一度入ると抜けられない生態系の組成に起因するものだ。サムスンのソフトウェア生態系の構築に、サムスンスマートフォンの未来がかかっている。
  • 毎日経済 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-14 00:03:02




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