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[コラム] 政局を強打する成完鍾（ソン・ワンジョン）リスト
前政権の司正狙うも跳ね返り受ける現政権の実力者たち
韓国の政局が異常な様相に流れている。朴槿惠（パク・クネ）大統領は、よりによってセウォル号惨事1周忌を迎える4月16日に南米歴訪に発ったことから、検察捜査を受けなければならない李完九（イ・ワング）総理が国政の臨時責任者となった。
誹謗するありとあらゆるパロディ物が溢れ出ている総理が、形式上では検察の捜査を指揮・監督する席に座ったのだから、韓国は世界から嘲笑されても何も言えなくなったわけだ。総理だけでなく青瓦台秘書室長など、現政府の実勢力者らが捜査の焦点となったリストに大挙含まれていることから、「検察に捜査を任せてもいいのか」という言葉が与党内部から出ているありさまだ。
突き詰めれば、現在の事態も総理の談話から始まった。苦労して総理となったイ・ワング総理は先月12日、海外資源開発と関連した不正・腐敗を撲滅すると、不正腐敗との全面戦を宣言した。執権3年目に権力の漏水を防ぎ、前政権との差別化を通じて社会紀綱を糺すという意図からだった。
総理の談話を待っていたかのように、検察はポスコ建設を相手に裏金造成疑惑を暴き始め、資源外交不正の対象として京南企業をあげて捜査に入った。
ポスコグループはMB政権（李明博政権）の実力者とつながっているという言葉が絶えず出ていただけに、「前政権の子飼い」という解釈も可能だったろう。世間では、実際に狙った側はMB政権ではなく、野党の大権走者（大統領選挙候補者）らだという主張も出ている。
朴元淳（パク・ウォンスン）ソウル市長と安哲秀（アン・チョルス）議員が、ポスコの社外理事として活動しつつポスコの不正に関与したという状況を掴もうとしたが、パク・ウォンスン市長が不正を犯した会長を選出することに反対したという事実だけを確認させたという主張だ。京南企業の成完鍾（ソン・ワンジョン）会長に対する捜査も似たような意図を持っていたというわけだ。
そもそも、資源外交不正の捜査対象の第一位に上る候補としては微弱な京南企業を選んだことも異常だと、首を傾ける人もいる。検察がソン会長を調査しながら、盧武鉉（ノ・ムヒョン）政府の時に受けた特別赦免を助けた人物に引き合わせてくれたら善処してやれると言ったという証言も出ているありさまだ。
このことを勘案すれば、不正・腐敗を抉り出す槍は、実際には誰に向けたものなのかはっきりとしなくなる。MB政権と野党の大権走者全員に傷を与えるという意図だったのかも知れない。
いずれにせよソン・ワンジョン京南企業会長は、本人の口を借りれば不当に捜査対象上にあがったわけだ。平素から与・野に関係なく政界を行き来して親交を築こうとした行動が、彼を死地に向かわせたわけだ。
ソン会長は現政府の実力者に救命を訴えたが、思い通りにいかないと判断するやいなや自殺という極端な選択を行った。上着のポケットにリストを残してだ。ソン会長は自身を捨てた政治家に復讐劇を繰り広げようとしたのだろうか？ついにミステリーとして残るわけだ。
政局は混迷した状態だが、ここまでに至った経緯は意外にも簡単だ。不正腐敗撲滅指示→速戦即決で行われた検察捜査→ソン会長が親パク実力者に助けを要請→ソン会長自殺→大統領選挙資金が含まれたメモ発見→総理に国政を任せて大統領が南米歴訪。
戻ってきた矢で揺れ動く政局に、セヌリ党は切羽詰まった。4・29再補欠選挙で「4対0」の完勝を信じていたセヌリ党は完敗する立場に置かれた。楽勝を予想していた地域では、与野党候補間の格差がせばまり、追撃していた地域では支持率の幅が広がっているため心配にもなるだろう。
今回の再・補欠選挙は1年任期の国会議員4名を選ぶミニ選挙ではあるが、来年の総選挙に続く架け橋選挙であるうえに、選挙結果が政府・与党に対する審判だという解釈が出る場合は、国政の主導権を喪失するかもしれないという危機感が広がった状態だ。
与党内部から出ている特検も、不正疑惑を受けている政治家を早期に遮断しようという苦肉の策とも思える。しかし、まずは検察捜査を見守らねばならないだろう。過去の盧武鉉政府当時には、ヒラ検事が大統領に反旗を翻すほどの気概を見せた検察だ。検察が政権の腰巾着だという汚名を返上する機会でもある。
誹謗するありとあらゆるパロディ物が溢れ出ている総理が、形式上では検察の捜査を指揮・監督する席に座ったのだから、韓国は世界から嘲笑されても何も言えなくなったわけだ。総理だけでなく青瓦台秘書室長など、現政府の実勢力者らが捜査の焦点となったリストに大挙含まれていることから、「検察に捜査を任せてもいいのか」という言葉が与党内部から出ているありさまだ。
突き詰めれば、現在の事態も総理の談話から始まった。苦労して総理となったイ・ワング総理は先月12日、海外資源開発と関連した不正・腐敗を撲滅すると、不正腐敗との全面戦を宣言した。執権3年目に権力の漏水を防ぎ、前政権との差別化を通じて社会紀綱を糺すという意図からだった。
総理の談話を待っていたかのように、検察はポスコ建設を相手に裏金造成疑惑を暴き始め、資源外交不正の対象として京南企業をあげて捜査に入った。
ポスコグループはMB政権（李明博政権）の実力者とつながっているという言葉が絶えず出ていただけに、「前政権の子飼い」という解釈も可能だったろう。世間では、実際に狙った側はMB政権ではなく、野党の大権走者（大統領選挙候補者）らだという主張も出ている。
朴元淳（パク・ウォンスン）ソウル市長と安哲秀（アン・チョルス）議員が、ポスコの社外理事として活動しつつポスコの不正に関与したという状況を掴もうとしたが、パク・ウォンスン市長が不正を犯した会長を選出することに反対したという事実だけを確認させたという主張だ。京南企業の成完鍾（ソン・ワンジョン）会長に対する捜査も似たような意図を持っていたというわけだ。
そもそも、資源外交不正の捜査対象の第一位に上る候補としては微弱な京南企業を選んだことも異常だと、首を傾ける人もいる。検察がソン会長を調査しながら、盧武鉉（ノ・ムヒョン）政府の時に受けた特別赦免を助けた人物に引き合わせてくれたら善処してやれると言ったという証言も出ているありさまだ。
このことを勘案すれば、不正・腐敗を抉り出す槍は、実際には誰に向けたものなのかはっきりとしなくなる。MB政権と野党の大権走者全員に傷を与えるという意図だったのかも知れない。
いずれにせよソン・ワンジョン京南企業会長は、本人の口を借りれば不当に捜査対象上にあがったわけだ。平素から与・野に関係なく政界を行き来して親交を築こうとした行動が、彼を死地に向かわせたわけだ。
ソン会長は現政府の実力者に救命を訴えたが、思い通りにいかないと判断するやいなや自殺という極端な選択を行った。上着のポケットにリストを残してだ。ソン会長は自身を捨てた政治家に復讐劇を繰り広げようとしたのだろうか？ついにミステリーとして残るわけだ。
政局は混迷した状態だが、ここまでに至った経緯は意外にも簡単だ。不正腐敗撲滅指示→速戦即決で行われた検察捜査→ソン会長が親パク実力者に助けを要請→ソン会長自殺→大統領選挙資金が含まれたメモ発見→総理に国政を任せて大統領が南米歴訪。
戻ってきた矢で揺れ動く政局に、セヌリ党は切羽詰まった。4・29再補欠選挙で「4対0」の完勝を信じていたセヌリ党は完敗する立場に置かれた。楽勝を予想していた地域では、与野党候補間の格差がせばまり、追撃していた地域では支持率の幅が広がっているため心配にもなるだろう。
今回の再・補欠選挙は1年任期の国会議員4名を選ぶミニ選挙ではあるが、来年の総選挙に続く架け橋選挙であるうえに、選挙結果が政府・与党に対する審判だという解釈が出る場合は、国政の主導権を喪失するかもしれないという危機感が広がった状態だ。
与党内部から出ている特検も、不正疑惑を受けている政治家を早期に遮断しようという苦肉の策とも思える。しかし、まずは検察捜査を見守らねばならないだろう。過去の盧武鉉政府当時には、ヒラ検事が大統領に反旗を翻すほどの気概を見せた検察だ。検察が政権の腰巾着だという汚名を返上する機会でもある。
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< ビタ500 李完九パロディ-「広告モデルのスジが危機を迎えた」>
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< 李完九総理の横に置かれたビタ500を強調したパロディ >
- O2CNI_Lim, Chul
- 入力 2015-04-16 11:00:00
