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[SNSの世界] イ・ワング特需「ビタ500パロディ」溢れる


  • [SNSの世界] イ・ワング特需「ビタ500パロディ」溢れる
韓国の政界でメガトン級の波紋を起こしている、京南企業の故・成完鍾(ソン・ワンジョン)前会長のメッセージがソーシャルネットワークサービス(SNS)でも大きな話題だ。ソン元会長が自殺直前、あるメディアと行ったインタビューと、ポケットから出てきたメモから始まった、いわゆる「ソンワンジョン・リスト」と関連した内容とパロディ作品がフェイスブック、ツイッターに乗って急速に広がっている。

あるデータ分析機関によると、イシューが起きた9日から15日まで、ツイッター、ブログなどに掲載された「ソン・ワンジョン」と関連するコンテンツのみで29万件に達した。これは、事故発生1周忌を迎えたセウォル号の28万件を上回る数値で、どれだけの多くの人が今回の事件に関心を持っているのかを傍証している。

今回の事件と関連してSNSで最も多く取り上げられている内容は、ビタミンドリンク「ビタ500」に関連するパロディだ。ソン元会長がインタビューを通じてビタ500の箱に3000万ウォンを入れて李完九(イ・ワング)総理に渡したという内容がマスコミで紹介された後、これに関連するパロディが溢れ出ている。

SNSはビタ500に続いて、ビタ3000を出すべきであるとか、製薬会社も苦しんでいるマーケティングに成功したなど、見る人の笑いを誘発するコンテンツが急速に広がった。また、ビタ500の箱に3000万ウォンを入れる方法を紹介したり、どのくらい多くのお金を箱に入ることができるかなど、市民の好奇心を刺激するコンテンツも人気を集めた。

SNSユーザーは、さらに一歩進んで、イ総理の顔を合成して「元気がぴょん!活力がシュンシュン!」というフレーズや「祝3000万ウォン当選」というフレーズの入ったビタ500のボトルキャップの写真を上げるなど、奇抜なアイデアを披露したりもした。この記事には、実際、数十万の「いいね!」がついた。

バッカスを作っている競合他社の東亜大塚(Donga Otsuka)は、公式フェイスブックページに自社の新たな炭酸ドリンクを紹介し、相対的にはるかに大きな自社の箱のサイズを自慢したりもした。騒動が大きくなると、東亜大塚は数時間後にその記事を削除した。このように、SNSで話題を集めたビタ500は「イ・ワング特需」という言葉が現れるほど、実際、普段より多くの販売を記録したりもした。

コンビニフランチャイズCUは15日、独自分析の結果、前日に比べ販売量が42%も急増したと明らかにした。セブンイレブンも、1週間で販売量が23%上昇するなど、特需を享受した。大学生のシム・ヒョンソクさんは「普段、SNSを介して様々なイシューに接するが、今週はずっとこれと関連されたニュースやコンテンツがあふれており、関心があって調べた」とし「今回の事件が発生したこと自体は悲しいことだが、間接的に皮肉ったり批判するパロディを見ると、痛快な気分になったりする」と語った。

ソン・ワンジョンリストと関連して、SNSで自分の意見を明らかにして論争を行う人もどんどん増えた。関係者の厳罰からメモの内容の真偽確認まで、様々な声がSNSに乗って広がっている。特に一般人だけでなく公人まで、このような意見の発言を繰り広げており、SNSはソン・ワンジョンリストで熱くなった。

このような状況でソン・ワンジョンリストに名前をあげた洪準杓(ホン・ジュンピョ)慶尚南道知事は、自分のSNSアカウントを削除して注目を集めたりもした。

普段、ツイッターを利用して活発に疎通をしてきたことで知られるホン道知事は、ソン前会長のメモが公開された直後に自分のツイッターのアカウントを閉鎖した。騒動の中心に立った状態で、あえてイシューを招きかねない問題を未然に防止するという意図と解釈される。

SNSの分析会社の関係者は「最近、社会的に波紋を引き起こす主要事件に共通する特徴は、SNS上でトラフィックが目立って増加し、言及量が増えるということだ」とし、「これからSNSは世論を主導する公論の場として、さらに成長するとみられる」と説明した。
  • 毎日経済_チュ・ドンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-17 16:21:00




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