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B2、建物の照明エネルギーを最大75%まで削減する光の名将

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済州島のソプチコジの海を両手を広げて包んでいるような形状のフェニックス・アイランド・リゾートの「グラスハウス」。この建物は、世界的に有名な建築家である安藤忠雄氏が設計して有名になった。昼間は済州島の風景に、夜は薄暗い海を背景として、建物から出てくるほのかな光の魅力にはまるところでもある。この建物と、B2のユン・ジェフン代表は、ひやっとするような縁を持っている。

ユン代表は「グラスハウスの景観照明を2008年に完成させ天井側の照明を点検する途中、6メートル下に墜落し、腕が折れた」とし、「昨年、再び戻って行ってみると建築家、照明デザイナーと一緒に技術的にうまく具現されたようで、怪我をした甲斐があった」と語った。

去る2006年に設立された照明エンジニアリング会社のB2は、これまでの受動的であり、固定的な照明環境から脱皮して、環境によって動的に変化するデジタル照明制御ソリューションを追求する。B2社の設立当時には、このような照明ソリューションを見つけるのは難しかった。

ユン代表は「当時は、センサを介してのオン・オフ程度が可能だったし、今のようにオフィススペースの環境によって照明を調節したり、建物のエネルギー削減の次元で様々な環境に合わせて調節するエンジニアの能力が大幅に低かった」と説明した。

最近、慶尚南道・晋州市に完成するLH新社屋は、B2社のスマート照明制御を利用した「ビルのエネルギー削減ソリューション」を適用した代表事例だ。B2社のソリューションは、時間と場所の条件に合わせて光の量を調節することで、エネルギーを節約して特性に合った照明環境を構築するのが特徴だ。人が空間にいることを検出して照明が自動的にオン・オフになったり、光の量が調節される「在室制御」、個別制御ソフトウェアを介して個人のデスクトップでの照明レベルを調整することのできる「個別制御」 、周辺自然光によって光レベルが自動的に調整される「日光ハーヴェスト(Harvest)」、ピーク需要量を下げたり、エネルギー消費を減少させる「ロードシェーディング(Load Shedding)」など、様々な省エネ機能がある。

ユン代表は、「このシステムを通じて建物の電気使用量の約半分を占める照明のエネルギーコストを最大75%まで節約することができる」とし「当社の最大の強みは、照明を利用者が希望する環境へ簡単に具現するデジタル照明制御のノウハウを持っているという点」と語った。

B2社は2007年、仁川国際空港の乗り換えターミナルに大規模なデジタル照明制御ソリューションであるDALI(Digital Addressible Lighting Interface)照明制御システムを構築し、業界の関心を集めた。B2社の仁川空港プロジェクトの以前に、国内大企業の大型社屋に競合他社の照明ソリューションの設置を試みたが失敗し、DALI照明ソリューションの導入自体に懐疑的な雰囲気が強かったためだ。以来、建築物を一つの芸術作品に昇華させるメディアファサードでも強みを見せて、汝矣島国会議事堂、天安のギャラリア百貨店、永登浦のタイムズスクエア、ソウル市庁舎など全国の主要なランドマークを成功的に施工した。昨年の売上高は、60億ウォンだった。
  • 毎日経済_アン・ビョンジュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-30 15:27:36




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