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[SNSの世界] グーグルスブックとネイオトーク


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  • < ネイバー検索回数、モバイルとPCの割合 >

Googleは5日(現地時間)に開かれたデジタル広告のカンファレンスで、米国、日本など10か国にてモバイル検索量がオンライン(PC中心)検索量を超えたと明らかにした。スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器の年間販売台数は、すでにデスクトップなどの固定型(ラップトップを含む)機器の販売量を超えた。これに加えて「検索量」も超えたのだ。このような事実について、多くの専門家は「記念碑的な発表だ」という評価をした。今やオンラインの世界の中心は「モバイル」へ完全に移行しており、元には戻すことができないという信号だからだ。

しかし、世界で最もモバイルと親しい韓国人には、このような発表が全く新しくない。「当たり前じゃないか」という反応だ。実際に韓国のインターネット市場を掌握しているネイバーは、すでに3年前の2012年にモバイルの検索量がPCを超えた。

毎日経済が単独で入手した資料(ネイバーにおけるPCと比較したモバイル検索量)によると、2012年3月の時点でのPC検索量を100%とすると、モバイル検索のレベルは60.8%水準に過ぎなかったが、同年12月に110.2%と追い越し始め、2013年12月には124.9%を超え、2014年12月には172.7%まで増加した。まだ2015年3月の統計は出ていないが、増加傾向を見たときPCに比べてモバイルの検索量が180%を超えて、遅くとも来年初めには2倍になると予想される。

米国、日本など10か国は現在、モバイル検索はオンラインを追い越したが、韓国はすでに2倍の差が出るほど「モバイル中心」国家になっている。「グローバルモバイルキャピタル(首都)」と言っても過言ではないだろう。

KISDIが最近発刊した「年次韓国メディアのパネル調査」(2014年、韓国全国の4381世帯及びその世帯内の満6歳以上の世帯員1万464人を対象にした追跡調査)では、検索で依然としてネイバーが著しく1位を占めている中で、電子メールとクラウドサービスもネイバーが1位を占めていることが分かった。

海外では電子メールはGoogleのGmailが1位を占めている。しかし、韓国の電子メール(1順位の保有アカウント)は、ネイバーのメールが52.2%で1位だ。2位はダウムのハンメール(25%)だった。面白い事実はGoogleのGmailは1.7%にとどまったという点だ。アンドロイドフォンを使用している韓国人はほとんどGmailのアカウントを持っていると見てもよい。しかし、使わずに保有しているという回答が1.7%に過ぎないという点は、持ってはいるが、よく使わないと解釈することができる。クラウドサービスを利用しているという回答は9.9%にとどまったが、この中でもネイバーのNドライブが45.5%で1位だった。GoogleのGドライブは3.3%に過ぎなかった。

ソーシャルネットワークとモバイルメッセンジャーも、グローバル1位と韓国1位は違う。ソーシャルネットワークは、世界的にFacebookが掌握しているが、韓国はカカオストーリーが46.4%で1位、モバイルメッセンジャーは、Facebookが買収したWhatsAppがグローバル1位だが、韓国はカカオトークが93.5%で1位だ。モバイルメッセンジャーのカカオトークのシェアは、ネイバーのインターネット検索シェアよりも高い「事実標準」段階に到達したものと見られる。

韓国を除くグローバルなインターネットの世界では「グーグルスブック(Google+Facebook)」の影響力が絶対的だ。しかし、韓国は「ネイオトーク(ネイバー+カカオトーク)」の世界だ。韓国での通信事業者やサムスン電子などのメーカーがインターネットサービス領域で「ネイオトーク」に挑戦状を突きつけたが、存在感が足りないくらいだ。Google、Facebookが2015年にインターネットモバイルの世界で1位を占めていない市場は、韓国や中国などの一部の国に過ぎない。韓国のインターネットサービスは韓国でのグローバルサービスの攻略をよく阻止していると評価されるが、それだけ海外進出も厳しいということを示すものでもある。
  • 毎日経済 ソン・ジェグォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-05-08 16:22:19




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