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来月オープンの仁川新港、環黄海圏の物流ハブ港湾へ


  • 来月オープンの仁川新港、環黄海圏の物流ハブ港湾へ
19日午前、仁川松島国際都市を貫いて到着した仁川新港Bターミナル。

このターミナルには船の側面を埠頭に横付けできる長さ800メートルの岸壁と、コンテナを船に積み下ろしするガントリークレーン5台とヤードクレーン14台があちこちに設置されている。Bターミナルを運営するソングァンシン・コンテナターミナル(SNCT)社のイ・ドヒ社長は、「Bターミナルだけで年間120万TEU(1TEUは長さ20フィートコンテナ1個)を処理できる」とし、「世界で最も大きい1万8000TEU級を除くすべての船舶を受け入れられ、新規路線の誘致もラクになった」と語った。

仁川港湾公社(社長ユ・チャングン)が野心満々で準備してき仁川新港が来月1日、オープンする。仁川新港は内港(閘門の内側に位置)、南港、北港、沿岸港に続く仁川港の5番目の港湾施設で、コンテナ専用港湾として活用される。これまで南港が主にその役割を果たしたが、年間荷役能力(112万TEU)の100%以上を超え、運営事故の可能性や船舶待機時間の増加で拡張の必要性が提起されてきた。

仁川新港は5兆4000億ウォンを投入して、コンテナ埠頭25バース(船を停泊させる接岸施設)と一般的な埠頭4バースなど29バースの、港湾用地619万平方メートルを開発する大規模なプロジェクトだ。全体で3段階あるうち、まず第1段階としてBターミナル(事業者ソングァン)とAターミナル(ハンジン)が来月と来年1月にそれぞれオープンすると、仁川港の年間コンテナ荷役能力は合計352万TEUに増える。

仁川新港がオープンすると、国内外の港湾物流に大きな影響を与えると予想される。これまで仁川港湾は水深が8~12メートルに過ぎず、東南アジアや中国などの4000TEU級の船舶を誘致するしかなかった。

しかし、仁川新港は水深が14メートル以上になり、1万6000TEU級の大型船舶も接岸可能だ。来月6日、米ロサンゼルス港を出港した6800TEU級貨物船「現代東京号」が仁川港に初めて入港することも、水深の問題が解決されたためだ。こうなると、競争相手であり共生のパートナーである中国の天津・大連・青島港などで積み替えされる貨物と、釜山・麗水・光陽港を介して首都圏に輸出入する米州・欧州の貨物を直接吸収して、環黄海圏の物流ハブ港湾として成長できるものと仁川港湾公社は見込んでいる。

ホン・ギョンウォン仁川港湾公社副社長は、「大型船舶の接岸が可能な仁川新港がオープンすると、釜山港はロシアやウラジオストクと日本の西海岸の貨物などの積み替え基地に、仁川港は中国北部と首都圏、米州・欧州航路の取扱量を担当するなど、特化された機能を実行できるだろう」とし、「特に北中国の積み替え貨物を誘致すると、1%に過ぎない仁川港の積み替え率はさらに高くなり、環黄海圏での地位を高めることができる」と語った。
  • 毎日経済_仁川松島=チ・ホング記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-05-22 16:06:29




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