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[社説] 世界トップ企業500社に韓国はたったの3社、中国は48社


  • [社説] 世界トップ企業500社に韓国はたったの3社、中国は48社
時価総額を基準にした世界トップ企業500社に韓国はわずか3社だけが含まれている。ブルームバーグが27日に集計した上位500社のリストに、サムスン電子(42位)、韓国電力(465位)、現代自動車(494位)だけが名を連ねた。10年前の7社から4社も減った。一方、中国企業は同じ期間、7社から48社に急増した。

韓国がこのように墜落したのは、企業の生態系が老いて成長板が消えた証拠だ。既存の企業が追い出されるばかりで、その位置を取って代わる新しい大企業の登場は珍しい。ここ数年間、アモーレパシフィックとダウムカカオ程度が浮上しただけで、STXとパンテックは没落した。だから順位で押されるのだろう。

一方、米国では新しくて大規模な企業が登場し続けている。絶え間ない技術革新で既存の大企業を追い越す。先月発表された米国フォーチュン500社のリストを見ると、26社が入れ替わった。メディア産業の地形を変えたネットフリックス、クラウドコンピューティング業界を革新したセールスフォース・ドットコムなどが新しくリストアップされた。

中国企業の生態系は、さらに若い。 20歳にもならない企業が世界トップ企業500社に多く含まれた。1999年4月に創業したアリババ(24位)をはじめ、テンセント(30位)、百度(133位)JDドットコム(223位)などだ。中国株式市場のバブルにある程度の影響は受けたものの、強力な技術革新のドライブにより急成長したという事実は否めない。

これに比べて、韓国企業の生態系は、革新が低調だ。2000~2014年の上場企業の研究開発投資の増加率は5.9%にとどまり、中国(11.7%)より大幅に低かった。積極的な技術革新に投資するより社内に資金を積んでおく消極的な経営をする。ここ1年間、上位30グループの社内留保金は、38兆ウォン増えた。さらに、韓国企業は厳格な組織文化が革新を妨げる。従業員が創造的なアイデアを出しても、階層制の壁にぶつかってしまう。一方、グーグルでは上司が反対する考えですらデータの根拠を提示すれば、製品化につながる。グーグルの売上高のうち22%の責任を負うAdSenseのような例だ。アップルは昨年、研究開発に売上高の3.3%のみを使ったが革新が止まらなかった。韓国企業も組織の末端まで革新が息づく文化を作れなければ、グローバル企業ランキングから追い出され続けるしかないだろう。
  • 毎日経済 /写真=photopark.com | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-07-30 00:03:02




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