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未来アセットの海外不動産投資、今年だけでも1兆5554億ウォン…徐々に加速

グローバル都市のランドマーク、相次ぐ買収 

  • 未来アセットの海外不動産投資、今年だけでも1兆5554億ウォン…徐々に加速
  • < 米サンフランシスコ所在のフェアモントホテル >

今年で10年目を迎える「未来(ミレ)アセット」金融グループの海外不動産投資が急速に増えている。低金利・低成長局面で、安定して年5%台の収益が必要な年金基金の海外代替投資の需要拡大と相まって、その速度はさらに速くなる見通しだ。

ただし世界的な流動性拡大の局面で、価格バブルの懸念とブラジルなどの新興国の不動産為替リスクなどは注意しなければならない投資要因としてあげられる。

先月30日、金融投資業界によると2006年の中国「上海浦東未来アセットタワー」に始まった未来アセットグループの、海外不動産への累積投資額は現在3兆7054億ウォンまでふくれあがった。

今年の10月だけで米サンフランシスコのフェアモントホテルをはじめ、独ケルン市庁、米国6都市のフェデックス物流センターなど、投資3件が予定されている。今年の投資額だけでも1兆5554億ウォンで、累積投資額の42%に達する。海外不動産投資が徐々に速度を加えているわけだ。

未来アセットがこのように海外に目を向ける理由は、国内では低金利・低成長がニューノーマル(New-normal)になり、預金金利の2倍以上でありながらも比較的安定した投資先を見つけることが困難になったためだ。高齢化を迎え急速に増える国民年金など、年金基金と共済会の年間5%前後の安定収益に対する需要もますます大きくなっている。

パク・ヒョンジュ未来アセット金融グループ会長は去る8月、経営関連学会の統合学術大会で最優良企業賞を受賞した後、毎日経済とのインタビューで「実質的にゼロ金利が現実となっている状況で、長期的で安定したキャッシュフローを創出する資産を確保するために、海外の代替投資が必要」だとし、「今後も良い資産が(売り物として)出てきたならば、積極的に投資する計画だ」と明らかにした。海外代替投資市場でも、未来アセットは質の高い価値評価能力と資金動員力を保有するプレイヤーとして認められている。

金融投資(IB)業界の関係者は、「未来アセットはこの数年間の取引で韓国の年金基金や関連会社を通じて確実な資金動員力を見せてくれたので、主要な売り物件の買収戦に飛び込めば有効な買収候補として注目されている」と評価した。

未来アセット生命は先月22日、理事会で米国フェアモントホテルに投資する「マップス・フロンティア・米国私募不動産投資信託6-1号」ファンドに1億2400万ドル(1488億ウォン)を投資することを決定した。

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  • < 未来アセット海外不動産投資 >

海外投資の成果も成功的な方だ。 2006年、2600億ウォンを投資した上海浦東タワーは今年の上半期の評価価格は1兆ウォンを上回った。最近は中国の景気減速に対する懸念があるが、まだ投資元本比で3倍以上の収益率を出している。

2013年以後に集中して買い入れた米国の不動産も、米国の景気回復と相まってすでに評価価格は買い入れ額比で10%前後上昇した。ただし、2010年と2012年に購入したブラジルのサンパウロ「パリアリマ4440」と「ホサベラタワー」オフィスビルは最近レアルの価値が急落し、警告音が鳴っている。 2012年2月のレアル当たりウォンが620ウォンのときに買収したホサベラタワーは先月24日、基準レアルの価値が285.80ウォンまで落ちて莫大な為替差損が発生した。

イ・ウンヨンKDB大宇証券研究員は、「最近のように金融市場の不安心理が高くなると、むしろ実物資産の好みが増加する」とし、「新興国ではなく、全世界で最も安全な資産の一つに数えられる米国不動産への投資魅力が大きくなることがある」と語った。
  • 毎日経済_チェ・ジェウォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-09-30 17:34:08




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