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「好きなことをしよう」大企業辞めて創業した

サムスン電子の入社同期生の創業ストーリー 

  • 「好きなことをしよう」大企業辞めて創業した
△写真=サムスン電子の入社同期生であり、有望な会社を辞めてペット用品の専門会社である「ハウルポット(howlpot)」を創業したアン・ジュングン代表とイム・ドンリュル代表(左から)が、自分たちが開発したプレミアムデザインペット製品を見せている[イ・スンファン記者]

先月6日、一山KINTEXで開​​催されたケイ・ペット(K-PET)博覧会。

国内最大ペット産業博覧会であるK-PET博覧会で、米国、スイスなどの先進国企業たちと競争しながら、2万6000人の視線を捕らえた韓国企業が目立った。今回の博覧会を介して、最初の製品を発売したペット用品のデザイン企業「ハウルポット」だ。この会社が出品した「芸術作品」水準のデザイン製品に観覧客は大きな関心を見せて、SNSを介して数千人を超える人たちも「犬・猫小屋のインテリアで品格を高めることができるなんて驚いた」という反応を見せた。ローンチをするやいなや、ギャラリア百貨店は、この会社にラブコールを送って入店契約を締結した。

ハウルポットを創業した主人公たちは、今ちょうど30代に入った青年たちだ。共同代表であるイム氏(30)とアン氏(31)は「会社を辞めた時には、正​​直心配が多かったが、今回の博覧会を介して成功できるという可能性と自信を持つようになって、大きな所得となった」と所感を明らかにした。彼らは2013年1月、誰もが羨む羨望の対象であるサムスン電子に入社した同期生だ。

史上、類いのない就職難の中で莫大な競争率を勝ち抜き、サムスン電子の家電製品デザインチームに入社したときは、世界のすべてのものを持ったような気持ちだったという。しかし、3年間の仕事生活で型にはまった業務と止むことのない夜勤をしているうちに彼らは「果たして大企業で働くことが幸せなのか」という悩みに陥った。イム共同代表は「自らを仕事に束縛せず、才能を広げていきたい情熱を我慢することができなかった」と創業当時の決心を聞かせてくれた。

入社同期生であり、弘益大学美術学部の同期生である彼らは「長年の信頼」と「若い情熱」を前面に出して意気投合し、6カ月前から創業準備を開始した。会社の夜勤を終えた後、二人で会って夜明けまでアイテム会議をしたり、週末の時間を利用して市場調査をするなど、着実に準備を重ねた。

特にアン共同代表は、新婚にもかかわらず、会社の業務と創業準備のために家に帰れなかった日も日常茶飯事だったという。彼は「妻が初めての妊娠中なのに、多くの時間を一緒にできず申し訳ない気持ちでいっぱいだ」とし「家族を思いながら、後ろを振り返らずに、もっと熱心に目標に向かって走り続けた」と述べた。資金調達の部分も困難が多かった。無職になると所得証明が塞がったため、銀行の融資も受け取ることが難しくなったからだ。幸いなことに、彼らは中小企業庁が運営している「創業先導大学プログラム」に選定され、5000万ウォン余りの初期支援金を受け取って、創業の足場を設けることができた。

みんなが羨ましがる大企業を自ら辞めるとした時は、家族を含め周辺から応援よりも憂慮の視線が多かったという。特にペット用品を作ると言ったときは、嘲笑の目で眺める人もいた。イム共同代表は「直接、自分の足で市場調査を終えると、成功への確信を持つことができた」とし「直接自分の足で走るほど、市場の流れが見えてきて、また創業初期の多くの問題に直面したが、これを解決できる方法を見つけることができた」という。

彼らは最近、ペット用品市場がますます高級化している傾向を勘案し、高級な布素材を活用したペットベッド(32万8000ウォン)と革デザインのネックレス(7万4000ウォン)などのプレミアム製品に1次ターゲットを合わせた。そして博覧会を介して契約したギャラリア百貨店に続き、今月初めからは電子商取引を介しても製品を販売し始めた。プレミアムペット用品という未開拓分野の先駆者になりたいという二人の青年は、創業を考えている後輩たちにアドバイスも惜しまなかった。イム共同代表は「職場生活だけでは一生後悔が残るようであれば、やりたいことをするために果敢に勇気を出すことが重要だ」とし「心の中で考えるだけでなく、行動に移せば必ず道が見えるだろう」と力を込めて話した。
  • 毎日経済 パク・ユンイェ記者 / オ・チャンジョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-12-03 14:30:10




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