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[週末ユーモア] 泣いてばかりいると捨てて行くよ


最近では少し変わりましたが、以前、韓国では子どもが泣いたり、わがままを言うと「わら袋おじいさんが捕まえに来る」と言って怖がらせました。

子どもの泣き声を聞くと、こっそり近づいてきて、わら袋に入れてさらって行くという恐怖を与えると、子どもが泣きやんだりもしました。もちろん、赤ちゃんには通じません。さらって行く、わら袋に入れるという話を理解してこそ怖がるからです。

わら袋おじいさんでも通じなければ、「わがままばかり言っていると、どこかに捨てるぞ」と脅したりもしました。

いたずらっ子で、よそ見ばかりしていた子どもであるほど、このような話をよく聞いたことでしょう。

あるユーモアサイトにこのような子どもに関する投稿がされました。

久しぶりに叔母が家に遊びに来て、母親と叔母は子どもを連れて家の近くのデパートに買い物に行ったそうです。この書き込みをした主人公は当時5歳の男の子で、とても散漫だったようです。

デパートに行くと、不思議なものが多かったでのでしょう。母親と叔母が2歳の妹の服を選んでいるときに、男の子はおもちゃコーナーに夢中になっていました。日本ではどうか分かりませんが、韓国では主婦がものを選ぶのに、非常に多くの時間をかけます。おかげで男の子もおもちゃコーナーで楽しい時間を過ごすことができました。

ある程度の時間が経過した後、男の子が周りを見回してみると、母親と叔母が見当たりません。普通なら、その場に座り込んで泣いだろうに、その日はふと、こんな気がしたそうです。「言うことを聞かないと捨てると言っていたが、ついにその日​​が来たんだな」

子どもは泣きながらも何とかして母親を見つけなければならないという考えで必死にデパートを飛び出し家に走って行きました。バスに乗って15分ほどの距離だったそうですが、子どもにとってはかなり大変だったと思います。デパートに行くときに乗ったバスの路線に沿って家に向かったそうです。母親が自分を捨てて、お金がなくてバスにも乗れず、辺りは暗くなって寒い。どれほどの恐怖に襲われたことでしょうか。

幸いなことに家に叔父と祖母がいて、泣く子どもを迎えてくれました。母親とデパートに行った子どもがなぜ一人で泣きながら帰ってきたのか、という疑問がよぎりはしましたが、子どもを落ち着かせることにいっぱいいっぱいでした。安心した子どもは、そのまま眠りにつきました。

一方、その時刻、デパートでも騒動が起きていました。おもちゃ屋にいると思っていた子どもが突然消えたのです。店内をくまなく探しても子どもを見つけることができず、管理人に頼んで店内放送をしましたが子どもは姿を消したままで、警察署に届出をして大騒ぎになりました。あ、携帯電話がなかった時代の話だと言うことを忘れていました。

ずいぶんと遅くなってから家に連絡をしてみたところ、子どもが寝ていることを聞いたそうです。

もっと早くに携帯電話が発明されていれば、このような騒動も起きなかっただろうに、とにかく「5歳の男の子失踪事件」はそのようにしてハッピーエンドで終わりました。

その後、20年以上が経過してから母親と息子はその時のことについて話したそうです。息子が「捨てて行ったと思った」という言葉を聞いた母親は爆笑したそうです。

かつての苦い思い出も、一緒にいれば笑いの種になったりします。この記事を読んでいる方にも、このような思い出があるでしょう。
  • O2CNI Lim, Chul
  • 入力 2015-12-06 08:00:00




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