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韓国銀行の構造調整役割論…「救国ファンド」新設案浮上

韓銀は消防士…大型不良のたびに活躍 

  • 韓国銀行の構造調整役割論…「救国ファンド」新設案浮上
  • < 国策銀行の資本拡充TF、何を議論したのか >

金融・企業の構造調整のための、韓国銀行の行動開始が秒読みに入った。企画財政部、金融委員会、韓国銀行などは4日、公式に活動に突入する国策銀行資本拡充汎政府タスクフォース(TF)を通じて、少なくとも5兆ウォンを超えるものと推定される、いわゆる「救国資金(構造調整用国策銀行の資本拡充資金)」または「救国ファンド」の造成案をめぐり頭を突き合わせる。

金融当局の高位関係者は3日、「特別融資や国策銀行への直接出資、政府の保有株式を担保にする韓銀融資など、さまざまな方法がこれからTFで議論されるだろう」とし、「量的緩和を実施した先進国の中央銀行の事例などを参照し、韓銀の発券力がまねくおそれのある副作用を減らすことができる折衷点を模索する」と明らかにした。

韓国銀行は、1972年の銀行の不良債権整理のための1299億ウォンの特別融資をはじめとし、1997年の通貨危機など韓国経済に大きな不良事態が起きたときに消防士の役割を担ってきた。造船・海運に発する構造調整に対しても、韓銀が「解決士」の役割を担って本格的に加勢したわけだ。

これと関連して、政府は今後TFを通じて国策銀行の資本拡充ファンド(別名「救国ファンド」)の造成案を案件として提案する方針だ。

この日、政府の高位関係者は「構造調整の過程で資金調達規模がどれほどになるか予断できない」とし、「構造調整のための常時的な資本拡充という次元で、ファンドを造成することが望ましいという立場だ」と明らかにした。ファンドの造成時には、さまざまな形態の構造調整に柔軟に対応できるという長所がある。

政府の関係者は、「4日に開かれる国策銀行の資本拡充TFでは政府の財政支援と韓銀の参与とは別に、産業銀行と輸出入銀行の自主的な自救努力が必要だという点も言及されるだろう」とした。

このような中で韓国銀行は現在、米国の不良資産救済プログラム(TARP)の導入に関心を傾けている。 2008年、金融危機当時の米国は財務部と連邦準備制度が心を合わせて、総7000億ドルに達する救済プログラムを運営した。韓国銀行のある関係者は、「当時米国は政府とFRBがそれぞれ自動車産業と金融という、自分たちのよく知っている分野を分けて引き受けて支援に成功した」と説明した。

ただし今回の構造調整過程では、造船と海運に対する銀行業界の不良がどのくらいかを知ることができないことから、韓銀の周辺ではこれらの国策銀行に対する調査権を保証するべきだという見方もある。
  • 毎日経済_チョ・シヨン記者/イ・サンドク記者/チョン・ソグ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-05-03 19:59:29




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