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将来の投資を宣言した未来アセット大宇の朴炫柱会長

「新産業ベンチャーに10年間・10兆投資…第2のセルトリオン見いだす」 

  • 将来の投資を宣言した未来アセット大宇の朴炫柱会長
未来アセットグループは、バイオやヘルスケアなどの新成長動力分野のベンチャー企業に、向後10年間で10兆ウォンを投資する。来る11月、大宇証券と未来アセット証券の統合を完了すると国内最大の投資企業として発足する未来アセットグループは、莫大な資金力を土台に将来の有望産業の発掘・育成をリードするというものだ。韓国ベンチャー企業の年間投資額が総2兆5000億ウォン前後であることを勘案すれば、新産業の育成にかなりの動力になると期待される。

朴炫柱(パク・ヒョンジュ)未来アセットグループ会長は去る7日、ソウル市光化門のフォーシーズンズホテルで毎日経済新聞と単独インタビューを行い、「国内1等の統合証券会社、未来アセット大宇証券の発足を契機に仮称『大韓民国新成長ベンチャーファンド』を造成し、毎年1兆ウォンずつ10年間で総10兆ウォンを投資する計画」だと語った。投資対象はバイオとヘルスケアをはじめ、電気自動車や自律走行車のコンテンツなど、新成長動力分野の初期創業企業だ。

パク・ヒョンジュ会長は、「国内創業1世代の企業人の中で、志を同じくする方々と一種の投資クラブを作る案も構想中」だとし、「この方々の知恵とアイデアを借りて、第2のセルトリオンやハンミ薬品を発掘するつもりだ」と強調した。新成長ベンチャーファンドの財源は、50対50のマッチング方式で調達する計画だ。未来アセット証券と旧大宇証券が統合して誕生する未来アセット大宇が独自の資金として毎年5000億ウォンを投資し、残りの5000億ウォンは年金基金などの機関や大手個人の投資を受けて調達するというものだ。今年10月に2つの証券会社が統合すれば、年間5000億ウォン内外の営業利益は無難にあげるものと見られる。パク会長は「証券会社の収益を、実質的には全額新成長産業へ投資するという意味」だと意欲を見せた。

米国最高の投資銀行ゴールドマン・サックスも、2000年代半ばにマーク・ザッカーバーグの創業した企業「フェイスブック」に投資して米国の産業を再編しただけでなく、会社にも大きな利益を抱かせた。また、大手とプライベート・エクイティの投資も引き出して、フェイスブックの上場以後は顧客に多くの収益をもたらした。

パク会長もこのような新産業の創業ベンチャーの育成を夢見ているわけだ。新成長ベンチャー投資の関連業務は未来アセット大宇、未来アセットキャピタル、未来アセットベンチャー投資などの系列会社が大挙して参加する予定だ。
  • 毎日経済_ハン・エギョン記者/ノ・ヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-06-09 07:39:56




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