韓国とディズニーの差異は投資マインドだけ…ユ・ジェヒョン監督

「アナと雪の女王」興行を導いたディズニー技術効果アーティスト 

今年の初め、アニメーションでは初めて1000万観客を突破した「アナと雪の女王」。この映画の白眉を挙げるなら、断然エルサが変身する場面を挙げることに躊躇はないはずだ。宮殿から逃げたエルサが自分の力で作った「氷の宮殿」から「Let It Go」を叫んで氷の王女に変身したとき、観客は華麗なイメージに圧倒された。エルサが腕をぱっとのばすやいなや、その上に玲瓏とした雪が舞い、やぼったい服が水晶のような吹雪に巻き込まれてクリスタルの光のドレスに変わる場面は嘆声をしぼりだした。しびれるほど冷つめたく降りしきる雪が、これほど美しいことがあることを、映画を通じて知った。

1000万人の観客の口を開けさせたこのシーンは、三十歳にもならない韓国人青年の手から出てきた。ウォルト・ディズニー・スタジオで周辺効果の技術を担当しているユ・ジェヒョン エフェクトテクニカルディレクター(28)だ。どんなに良い話でも精巧で幻想的なグラフィックがなければ味気ない想像にとどまる。エフェクトテクニカルディレクターは、異質な二つの要素の「技術」と「コンテンツ」に橋をわたす者だ。20日、ソウル・三成洞のコエックスで開かれた文化技術(CT)フォーラムで彼に会った。

「韓国と米国の技術力の差はほとんどありません。事実、作品の完成度に影響を与えるものは技術力ではありません。予算と投入時間ですよね。5年間、400万ドルを出すところと、1年間に50万ドルを出すところのうち、良い作品を作る会社はどちらでしょう。当然前者です」。

投資に吝嗇な韓国アニメーションに対する遠回しの批判だった。「エルサのドレスが変わる場面だけで1年半かかりました。ストーリーが何度も変わったんですよ。それで、いまの今まで描いた作品を完全にひっくり返し、再び描きました。単純にドレスだけ描くなら2~3週で終わったと思います。韓国であれば難しかったはずです」。

アニメーションで効果を与える技術の重要性はますます高まっている。感嘆を醸し出すグラフィックは「エフェクトテクニック」がなければ不可能だ。人々を魅了したエルサの魔法は「エフェクトテクニック」の結晶だ。「エルサが撃つ吹雪の中には、固体・液体がすべて混ざっています。固体のきらめきを雪けむりにかぶせました。氷を雪けむりにすると、どのような材質か考えました。実際には不可能ですが、漫画の中では自由です」。

中3の時に渡米したユ・ジェヒョンは、アートセンター(ACCD)でグラフィックデザインを専攻していたときに「エフェクトテクニック」に興味を持つようになる。ヘリコプターが海の上を飛んでいくとき、津波が起きる場面が彼を捕らえた。この時から穏やかな海、ボートが通過する海、波打つ海など千変万化の海を継続見つめ続けた。

「粒子を持って僕が望む自然現象を具現することが楽しかったです。画面の中で、自然の法則を破っても良いのです。魔法使いのように火を起こし雷を飛ばすこともできるじゃないですか。作業するたびに魔法使いになった気分です」。

彼は2012年にディズニーに入る前に、世界的なゲーム会社ブリザードで働いた。「ディアブロ3」、「スタークラフト2」、「ワールドオブウォークラフト」の壮大かつ広大な自然は彼の作品だ。「雪岳山ほどもある大きさの龍が快速で疾走し、龍が去った場所に溶岩が沸き立つイメージは想像の中に存在するけれど、ゲームでは厳然とした世界です。見ているだけで幻想を与えることができて胸がいっぱいです。現実には不可能ですが、想像の中で、私は龍と一緒に飛び回ります」。彼はまた別の感動を夢見る。漫画やゲームなどの完成されたコンテンツを通じて観客を刺激する一方的疎通を脱し、人々とリアルタイムでコミュニケーションし、その結果をコンテンツ制作に反映する、双方向の仕事に関心が大きい。

「心拍数、目の動きのように人々の動きを“ビッグデータ”にし、結果を可視化する作業を研究中です。利用者の目的に応じてデータの抽出物が違うじゃないですか。その結果を可視化する作業を通じて、人々を感動させたいです」。
  • 毎日経済_イ・ソンヒ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-05-20 17:30:11