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[IFA 2016] サムスン、スマホでベンツのドアを開け閉め…IoTで手を組む企業


市場が着実に拡大している「モノのインターネット(IoT)」事業をめぐり、グローバルなIT恐竜と家電各社が協力関係を拡大している。単にインターネットを活用するレベルを超えて、消費者の利便性と価値を高めるところに焦点を当てている。

  • [IFA 2016] サムスン、スマホでベンツのドアを開け閉め…IoTで手を組む企業
  • < ドイツのベルリンで開かれている「IFA2016」でイベントの関係者がサムスン電子のギャラクシーフォンを利用してベンツ車を制御するデモを見せている >

サムスン電子は2日(現地時間)、欧州最大の家電展示会「IFA 2016」が開催されるドイツのベルリンで、世界的な高級車メーカーのメルセデス・ベンツと手を取り合ってIoT事業の拡大を発表した。

サムスンは2014年からBMWとIoTを基盤にした協力を開始し、今年初めに米国ラスベガスで開催された世界最大の家電展示会「CES 2016」で具体的な協力内容を明らかにした。今回はベンツを新しいパートナーとして選択したわけだ。

サムスン電子はベンツと協力して自社のIoTプラットフォーム「スマートシングス(SmartThings)」を活用し、車両とスマートホームを連動するサービスをオープンする予定だ。スマートシングスを利用すれば、車両搭載のモニターを使用して、家の近くで何が起こっているのかを見ることができる。家の近くに達すると、ガレージのドアを開けることも可能だ。

逆に家では、スマートシングスアプリケーション(アプリ)を通じて車両の位置やバッテリーの状態、車両ドアの開閉などを確認することができる。暑い日には車にいながら、エアコンをオンにして快適な環境を作ることも部屋の照明も、アプリを通じて操作できる。

サムスン電子はベンツと協力することを記念して、IFA 2016のサムスン電子のブースにベンツ車を展示して、連動するサービスを紹介した。スマートフォンにインストールされたアプリを通じて車両のドアを開閉することができ、車両の内部と周辺の状況をリアルタイムで確認できる。事実上、車のキー以上の役割を果たすことになる。

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  • <ドイツ・ベルリンで開かれている「IFA2016」でモデルがLGのスマート冷蔵庫を紹介している。ここには世界最大の電子商取引企業であるアマゾンのモノのインターネット(IoT)サービスが結合されている >

LG電子も新しいスマート冷蔵庫を初めて公開し、IoT事業の拡大を宣言した。今年の初め、サムスン電子が公開した「ファミリーハブ(Family Hub)」と類似した形態だ。冷蔵庫のドアにタッチ可能な、透明の29インチLCDディスプレイを設置した。これによって、音楽・映画・ラジオなどのさまざまなコンテンツを楽しんだり、冷蔵庫内部の食品を管理することが可能だ。またリアルタイムのWebサーフィンや、家族にメモを伝達する機能もある。

今年の下半期に市場に登場するLGスマート冷蔵庫は、スマートフォンの画面を2回叩くと点灯する「ノックオン」機能が搭載された。真っ暗なディスプレイを2回たたくと透明に変化し、冷蔵庫の中を覗くことができた。ディスプレイに冷蔵庫の中の食品の賞味期限なども入力可能だ。

冷蔵室内部の上部には、200万画素の超広角カメラが付いている。野菜室だけでなく、ドアの内側の飲料収納スペースまで撮影し、ユーザーのスマートフォンに送るので、外で食品を注文するときに非常に便利に活用できる。

LGスマート冷蔵庫は消費者が外出したり、眠りに落ちたら節電モードに入る。夏の季節の高い気温と湿度を検出すると、食品が腐らないように冷蔵庫内の除菌機能を最大限に稼動させる機能もある。また、ユーザーが暖かい料理を冷蔵庫に入れた場合、冷蔵室の温度センサーがこれを感知して冷却ファンを高速回転させ、設定温度に到達する時間を通常の冷蔵庫に比べて最大30%へらす新鮮保管もできる。

LG電子はIoTと関連してスマート冷蔵庫に次いで、世界最大の電子商取引企業である米アマゾンとも手を組んだ。 IoT技術を活用したスマートホームサービスをリリースするというものだ。

LG電子は、最近国内で発売したスマートシンキュセンサー(SmartThinQ Sensor)とスマートシンキュハブ(SmartThinQ Hub)にアマゾンのIoTサービスを結合することにした。

ハブにアマゾンの音声認識サービス「アレクサ(Alexa)」と連動する方式だ。ユーザーは音声だけでスマートシンキュハブを通じ、LG電子の家電製品を制御することができる。天候やスケジュールなどを、スマートシンキュハブの画面と音声で知ることができ、ブルートゥースと接続すればスマートフォンの音楽を鑑賞することもできる。

スマートシンキュセンサーは、アマゾンのショッピングシステムである「ダッシュ(Dash)」機能を加えた。ユーザーはこのセンサーを押すだけで、生活必需品を簡単に注文することができる。例えば洗濯機のドアに取り付けられたスマートシンキュセンサーを押すと洗剤を、冷蔵庫に取り付けられたセンサーを押すと飲み物を購入する形だ。

スマートシンキュセンサーは、スマート機能のない一般的な家電に装着し、スマート家電のように使用できるようにする。洗濯機にセンサーを付けると、洗濯が終わった後に一定時間振動がなければ洗濯物を取り出すことを知らせ、累積洗濯回数を覚えて洗濯槽の洗浄時期も教えてくれる。

LG電子はIFA 2016で、スマートフォンに制御することができるLED照明のスマートシンキュライト、電力使用量を確認できるスマートシンキュプラグ、動きを感知してスマートフォンで知らせるスマートシンキュモーションセンサーなどの新しいアクセサリーも紹介した。これらの製品はすべてスマートシンキュハブと連動する。
  • 毎日経済_ベルリン=イ・スンフン記者 / 写真提供=サムスン電子、LG電子 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-09-02 23:22:15




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