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60歳の母は71歳まで健康…延びた期待寿命


昨年に還暦を迎えた女性は、今後も27年間をさらに生きることがわかった。韓国の女性の期待寿命は、経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で4番めに高かった。寿命はのびたが、最大で20年は病気を抱えて生きなければならない。

5日に統計庁が発表した生命表によると、2016年の出生児基準で韓国の女性の期待寿命は前年比で0.2歳増えた85.4歳だった。OECD加盟国の中で、日本・スペイン・フランスに次いで4番めに長い。歴代最高順位で、前年よりも3ランク上昇した。 OECD女性の平均寿命よりも2.2歳長い。

すべての年齢層で、女性の生存確率が男性よりも高いことが再度確認された。昨年に生まれた女の赤ちゃん10人のうち7.8人は2096年に「八旬(パルスン=八十路)」の祝いを受けることができると予測された。男の子は5.8人だけが80歳まで生きるらしい。

また、昨年60歳だった女性は今後27.2年を、40歳だった女性は46.2年をさらに生存すると予想された。 2016年生まれの男性の期待寿命は、前年よりも0.3歳増加した79.3歳だった。 OECD平均(77.9歳)よりも高く、加盟国全体のうちで15位だ。

男女全体の期待寿命は前年よりも0.3歳、10年前に比べて3.6歳増えた82.4歳だった。

女性が男性よりも長く生きるが、性別間の期待寿命の格差は毎年減少して最低値を更新している。昨年生まれた男女の赤ちゃんの間の期待寿命との差は6.1年だった。 1970年の7.1年から1985年は8.6年まで開いたが、その後は着実に縮小する傾向にある。統計庁のイ・ジヨン人口動向課長は、「過去に比べて男性が肝疾患・肺炎・肺がんなどで死亡する割合が減っていることが主な原因」だと説明した。

重要なことは、どれほど健康に生きるかだ。昨年生まれた子供が病気にかからず、健康に生きると推定される期間は64.9年だった。期待寿命82.4年のうち17.5年は、病気の状態で過ごすだろうということを意味する。昨年に還暦を迎えた女性は、残りの27年のうち11年半ほどは健康に生きることが予測された。

イ・ジヨン課長は「寿命が伸びたことに加えて、病人も増えた」とし、「60歳以上の高齢層が病院に行くケースが増え、超高齢者の療養病院生活期間が増えたことも影響したとみられる」と語った。

その他には、韓国人がヨーロッパ人よりも、また女性は男性よりも、自分の老年健康に対してより心配することが分かった。韓国の「主観的健康評価健康割合」を見ると、男性は86.7%で女性は80.1%だった。しかし実際の期待寿命が韓国よりも低いアイルランドとスウェーデンでは、主観的健康の評価で健康の割合が95~97%に達した。

死亡原因の中では依然として癌が占める割合が最も高かった。昨年生まれた子供が癌で死亡する確率は21.3%だった。心臓疾患(11.8%)、脳血管疾患(8.8%)、肺炎(7.8%)などが続いた。昨年の出生児が3大死因(がん・心疾患・脳血管疾患)で死亡する確率は男性が45.3%で女性は38.8%で、男性の方が高かった。癌や心臓病による死亡確率は、男性が増加して女性は減少した。脳血管疾患による死亡確率は男女とも減少した。
  • 毎日経済_イ・ユソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-12-05 18:06:12




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