トップ > コラム > FOCUS > チャイナ・ショック、中国のファーウェイは95%成長...サムスンは急減

チャイナ・ショック、中国のファーウェイは95%成長...サムスンは急減

2014年 第二四半期 スマートフォン世界シェア 

  • チャイナ・ショック、中国のファーウェイは95%成長...サムスンは急減
  • < 第二四半期 世界市場 スマートフォンシェア >

去る29日、Gマーケットで販売1位を占めたスマートフォンは、サムスン電子のGALAXYでもLG電子Gシリーズでもなかった。中国のアップルと呼ばれる小米科技(Xiaomi、シャオミ)の戦略商品「ホンミ(紅米)」だった。

シャオミの「ホンミ」はこの日、Gマーケットが共同購入品目にあげるやいなや、一日でサムスン・LGの錚々たる携帯電話を抜いて、機械ジャンルの販売1位に上がった。ホンミは4.7インチのIPSディスプレイに800万画素のカメラと、必須の仕様を揃えつつ19万9400ウォンの低廉な価格を打ち出して、人気の独り占めに成功した。同じような仕様の国内製品の4分の1の価格だ。全世界でスマートフォンの普及率が最も高い韓国の厳しい消費者の口に、中国のスマートフォンが通じるということを初めて立証したわけだ。

全国通信消費者協同組合のイ・ヨング理事は、「携帯電話の需要の多くない時期に入っても、中国のスマートフォンは高い関心を集めている」とし、「中国シャオミのLTE最新フォン‘Mi 4’もまもなく販売される」と語った。中国がスマートフォン強国として急浮上した。一方、GALAXYで世界市場を平定したサムスン電子の、スマートフォンの競争力は根底から揺らいでいる。

30日、米国の市場調査会社IDCが発表した報告書は、中国のスマートフォンの進撃で「モバイルコリア」神話に根本的危機が迫ったのではないかという懸念を示している。これによると、今年の第2四半期のサムスン電子スマートフォンの出荷台数は7430万台で、前年同期との対比で3.9%急落した。同期間、全世界のスマートフォン市場の出荷台数は2億4000万台から2億9530万台と23.1%も大きくなったが、サムスンは市場の流れに逆らって逆成長を記録した。

同期間、中国のファーウェイ(Huawei)社の出荷量は1040万台から2030万台へと2倍近く増えた。レノボもまた1140万台から1580万台へと40%上昇した。アップルとLG電子も出荷台数をわずかに増やすことに成功したが、サムスンはスマートフォンのグローバルトップ5のうちで、出荷基準で唯一マイナスを記録する汚名を残した。ファーウェイやレノボなどの中国メーカーはサムスンが差し出した市場を接収し、モバイルコリアを蚕食している。

中国メーカーの浮上は、今後のスマートフォン市場の版図を丸ごと覆す台風に進化している。IDCによると、今年の第2四半期におけるファーウェイの市場シェアは、前年同期との対比で2.6%ポイント増え、6.9%に達した。

市場では、ファーウェイの世界スマートフォン市場の占有率は近いうちに10%前後まで上がると予想している。サムスンとアップルに続き、ビッグ3に位置づけられる準備を終えたわけだ。中国の内需市場を越えて、グローバル攻略に力を入れたことが補薬になった。ウォールストリートジャーナル(WSJ)の分析によると、第2四半期のファーウェイ社スマートフォンの出荷台数は、前年同期と比較してラテンアメリカで4倍、中東・アフリカでは6倍に増えた。ヨーロッパと中国を除くアジア太平洋地域でも2倍近くに跳ね上がった。

中国のスマートフォンは最近、品質でも大成功を収めている。人口14億人の内需市場を土台に、中・低価格の携帯電話を次々と出してシェアを高めた過去のビジネスモデルと決別して久しい。

来月、中国のスマートフォンの新興メーカーGiONEE (金立通信) が出す「GN 9005」モデルは厚さが5ミリに過ぎず、スマートフォンの中で最も薄い。

同じような時期にレノボが発売している「K920」は6インチQHD(超高解像度)ディスプレイに4000ミリアンペアのバッテリーを搭載しており、フルHDに2800ミリアンペアのGALAXYS 5の仕様を超えている。昨年末、世界でQHDスマートフォンを最初に出したところも中国企業の「Vivo」だった。

中国の魅族(Meizu)「MX3」は、世界初の128ギガバイトの記憶容量を搭載した大容量スマートフォンだ。価格は40万〜50万ウォン台で、GALAXYS 5やiPhone 5Sの半額水準だ。

トレード証券のキム・ヂウン研究員は、「技術力を高めた中国企業が高級フォンを安い価格で出し、サムスン・アップルの高価市場を攻略している」と語る。

タブレット市場でも中国メーカーは急成長だ。レノボは今年の第2四半期にタブレットPC240万台を販売し、世界市場シェアを前年同期の3.3%から4.9%に引き上げた。同期間にサムスンは18.8%から17.2%に、Appleは33.0%から26.9%へとマイナス成長だった。短期間の技術力を蓄積してシェアを急激に高める中国メーカーのスマートフォン・サクセスストーリーが、タブレット市場でも食い込んでいるという話だ。

中国のスマートフォンメーカーにも悩みが全くないわけではない。世界進出が拡大され、特許問題に足首を掴まれる可能性が提起される。スマートフォン・タブレット関連の特許の多くをサムスン・アップルが独占しているからだ。

サムスン経済研究所のユン・ヨンス研究員は、「販売が中国国内市場に限定されるときは特許紛争の余地は小さかったが、グローバルでは状況が全く異なる」と語る。サムスン・アップルが続々と特許訴訟を提起し、中国牽制に乗り出す可能性も低くはないという話だ。ただしこの場合、自国企業の保護に乗り出した中国政府の圧力をどのように払うかが宿題として残るという分析だ。
  • 毎日経済_ファン・ヂヘ記者/ホン・ヂャンウォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-07-30 17:29:30




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア