トップ > コラム > 輸出を傷つけた「コロナ」…韓、4月の輸出24％減
前年同期比での4月の輸出実績は「コロナ19」の影響で、ほとんどの産業群とほとんどの国を対象に大きな幅で減少した。輸出額では、2016年2月（359億3000万ドル）以来の4年3ヶ月ぶりに最小値であり、減少幅としては歴代3位の規模だ。操業日数を考慮した一日平均の輸出は17.4％減少した。
部門別にみると、主要20大品目のうち3つのことを除いて17種類の品目がいっせいにマイナスを記録した。
輸出額1位の半導体はDRAMの固定価格の上昇にもかかわらず、-14.9％を示した。スマートフォンの需要が減り、景気の鈍化で企業が先購入を縮小したからだ。去る3月の時点で、世界のスマートフォン出荷台数は前年比で23％減少した。
供給と需要が同時に打撃を受けた自動車は-36.3％、自動車部品は-49.6％の輸出実績を記録した。欧州地域のディーラーの営業が中断されたことが直接の打撃になった。国際原油価格が急落し、石油製品は-56.8％、石油化学は-33.6％と輸出実績が集計された。石油製品は産油国の供給過剰とコロナ19によるグローバルな石油需要が急減したことが原因だった。石油化学は自動車や家電などの不振と、原油価格の急落による製品単価の下落が不振の原因になった。
コロナ診断キットなどの韓国産防疫製品に対する選好のためにバイオヘルス（29.0％）が、在宅勤務の拡散によってコンピュータの輸出（99.3％）が好調を見せたが、全体の輸出を支えるには力不足だった。
3月の無線通信の実績をリードした「ギャラクシーS20」と「Galaxy Z Flip（ギャラクシーゼットフリップ）」の力も、4月までは持続しなかった。グローバルでの小売販売が中断され、需要の減少が長期化する兆しを見せたことで携帯電話の生産減少の傾向が発生すると、無線通信の実績は33.4％減少した。
ディスプレイも中国と欧州などのテレビ・スマートフォンの需要急減の影響で、有機発光ダイオード（OLED）の輸出不振、国内メーカーのOLED事業再編による液晶表示装置（LCD）の生産の減少などで、4月の輸出は39.1％減の10億ドルを記録した。家電は「ユーロ2020」「東京オリンピック」などの世界的なスポーツのビッグイベントの延期、北米・欧州地域の家電流通網のシャットダウンによる製品供給への支障、移動制限命令による需要の萎縮で32％減少し、4億200万ドル水準に低下した。
米国・欧州の移動の制限、生産中断、消費市場の急冷と中国の景気回復の遅れの影響で、主力市場だけでなくすべての地域の輸出が減少した。中国への輸出は17.9％減の102億1000万ドルで、依然としてコロナ19の暴風から回復できていない様子を見せた。欧州連合（EU）への輸出は、4月の一日平均輸出が2020年1月以降で最低の2億ドル水準に低下した。特に自動車（-21.4％）、鉄鋼（-33.3％）、一般機械（-17.6％）で輸出の減少が目立った。
米国の輸出は大部分が販売店の運営中断と消費者の外出制限で、昨年の4月は2億6000万ドルだった一日平均輸出額が、今年の4月には5.6％減の2億4000万ドルに減少した。アセアンへの輸出もコロナ19の影響を受けたが、4月の一日平均の輸出は2016年8月以来の低水準である2億6000万ドルに下落した。
問題は今月以降も改善が容易ではないだろうということにある。政府は「主要な展望機関は世界経済の成長率と世界貿易の成長率を、継続して下方修正している」とし、「不透明性が高い」と明らかにした。
輸出を傷つけた「コロナ」…韓、4月の輸出24％減
防疫収支(左)と輸出増減率(右)
前年同期比での4月の輸出実績は「コロナ19」の影響で、ほとんどの産業群とほとんどの国を対象に大きな幅で減少した。輸出額では、2016年2月（359億3000万ドル）以来の4年3ヶ月ぶりに最小値であり、減少幅としては歴代3位の規模だ。操業日数を考慮した一日平均の輸出は17.4％減少した。
4月の主要品目増減率
部門別にみると、主要20大品目のうち3つのことを除いて17種類の品目がいっせいにマイナスを記録した。
輸出額1位の半導体はDRAMの固定価格の上昇にもかかわらず、-14.9％を示した。スマートフォンの需要が減り、景気の鈍化で企業が先購入を縮小したからだ。去る3月の時点で、世界のスマートフォン出荷台数は前年比で23％減少した。
供給と需要が同時に打撃を受けた自動車は-36.3％、自動車部品は-49.6％の輸出実績を記録した。欧州地域のディーラーの営業が中断されたことが直接の打撃になった。国際原油価格が急落し、石油製品は-56.8％、石油化学は-33.6％と輸出実績が集計された。石油製品は産油国の供給過剰とコロナ19によるグローバルな石油需要が急減したことが原因だった。石油化学は自動車や家電などの不振と、原油価格の急落による製品単価の下落が不振の原因になった。
コロナ診断キットなどの韓国産防疫製品に対する選好のためにバイオヘルス（29.0％）が、在宅勤務の拡散によってコンピュータの輸出（99.3％）が好調を見せたが、全体の輸出を支えるには力不足だった。
3月の無線通信の実績をリードした「ギャラクシーS20」と「Galaxy Z Flip（ギャラクシーゼットフリップ）」の力も、4月までは持続しなかった。グローバルでの小売販売が中断され、需要の減少が長期化する兆しを見せたことで携帯電話の生産減少の傾向が発生すると、無線通信の実績は33.4％減少した。
ディスプレイも中国と欧州などのテレビ・スマートフォンの需要急減の影響で、有機発光ダイオード（OLED）の輸出不振、国内メーカーのOLED事業再編による液晶表示装置（LCD）の生産の減少などで、4月の輸出は39.1％減の10億ドルを記録した。家電は「ユーロ2020」「東京オリンピック」などの世界的なスポーツのビッグイベントの延期、北米・欧州地域の家電流通網のシャットダウンによる製品供給への支障、移動制限命令による需要の萎縮で32％減少し、4億200万ドル水準に低下した。
米国・欧州の移動の制限、生産中断、消費市場の急冷と中国の景気回復の遅れの影響で、主力市場だけでなくすべての地域の輸出が減少した。中国への輸出は17.9％減の102億1000万ドルで、依然としてコロナ19の暴風から回復できていない様子を見せた。欧州連合（EU）への輸出は、4月の一日平均輸出が2020年1月以降で最低の2億ドル水準に低下した。特に自動車（-21.4％）、鉄鋼（-33.3％）、一般機械（-17.6％）で輸出の減少が目立った。
米国の輸出は大部分が販売店の運営中断と消費者の外出制限で、昨年の4月は2億6000万ドルだった一日平均輸出額が、今年の4月には5.6％減の2億4000万ドルに減少した。アセアンへの輸出もコロナ19の影響を受けたが、4月の一日平均の輸出は2016年8月以来の低水準である2億6000万ドルに下落した。
問題は今月以降も改善が容易ではないだろうということにある。政府は「主要な展望機関は世界経済の成長率と世界貿易の成長率を、継続して下方修正している」とし、「不透明性が高い」と明らかにした。
- 毎日経済＿オ・チャンジョン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2020-05-01 19:59:50
