伸びる社内ベンチャー…現代自やサムスンが積極育成


現代自動車グループは18日、社内従業員の革新アイテムを事業化した4つの社内スタートアップを、独立企業として今月新たに分社させたと明らかにした。現代自動車グループが今回分社させた社内ベンチャーは「マイセル」「PM SOL」「ワンダームーブ」「エルエムカド」などの、有望な社内スタートアップだ。


現代自動車グループの関係者は、「こんかい分社させた4社はそれぞれ2~4年の育成・準備期間を経た、キノコ菌糸ベースのバイオと複合潤滑剤、コミュニティモビリティサービス、3次元(3D)図面情報ソリューションなどの技術を保有する有望スタートアップ」だと紹介した。

マイセルは環境にやさしい素材であるキノコ菌糸を基盤に、車両複合材とファブリックのようなさまざまな素材を開発する親環境バイオ企業だ。2016年から開発に着手して、ミレニアル世代を狙ったデザイナー製品の出荷を目前にしている。マイセルが開発したキノコ菌糸は、輸入依存度が高くて環境汚染を誘発する既存の化学物質とは異なり、環境にやさしくて自動車だけでなく人工皮革や代替肉にも拡張できると現代自動車グループは説明した。

PM SOLは3Dプリンティング用の金属粉末と鉄粉末の成形工程中に摩擦力を減らす複合潤滑剤を開発した。市販されている既存の3Dプリンティング用の金属素材は高価格のために航空・発電・医療分野に重点を置いたが、PM SOLは低価格でありながら高性能を備えており、自動車にも応用できる金属粉末素材を開発したと現代自動車グループは強調した。

ワンダームーブは経路と到着時刻や選好度をもとに、通勤時のサラリーマンにコミュニティ定期合法相乗りサービスを提供する。このサービスは限られた運行時間と回数で「旅客自動車運輸事業法改正法」の許容範囲に入っており、運行データの証拠を提供して保険の支払いも保証する。

このほか、エルエムCADは既存のコンピュータ支援設計(CAD)システムの限界点を補完した、3D図面の情報ソリューションを開発した。エルエムCADのソリューションを利用すれば、専用機器がなくても一般的なPCでCADを利用できる。

現代自動車グループは、将来のモビリティの革新技術を確保するという目標の下に、2000年から社内スタートアップ育成プログラムである「ベンチャープラザ」を発足させた。現在は「Hスタートアップ」に生まれ変わったこのプログラムは、いままでに有望な53の社内スタートアップを選抜・育成し、このうち成果の優れた16を分社させた。


サムスン電子は18日、「Cラボインサイド」を通じて育成した優秀な社内スタートアップの創業を支援すると明らかにした。

Cラボインサイドはサムスン電子が2012年に導入した社内スタートアップ育成プログラムで、2015年からスピンオフ制度を通じて独立を支援している。こんかい独立した社内スタートアップはブロックバスター、ハイルロ、ハクスビー、サニーファイブ、ルートセンサーなど5つだ。

ブロックバスターは初心者でも簡単にコンピューターグラフィックスで映像コンテンツを製作できるモバイルアプリケーションをリリースした。動画のグラフィック効果を上書きする既存の合成方法から脱して、動画の中の空間を3次元に変換した後にコンピューターグラフィックスを追加し、立体的な効果が可能なのが特徴だ。

ハイラーは紙の上の文字をデジタルで管理するスマート蛍光ペンだ。変換したい文字に下線を引くと連動するモバイル機器にリアルタイムで伝達され、情報を簡単にデジタル保存できる。ハクスビーは自動的に誤答ノートを作成してくれる、人工知能(AI)の学習ノートサービスだ。誤答の分析を通じて学業の理解度を把握し、これを土台に類似の問題やさらに問題を推薦して足りない部分を補完することができるように助ける。

サニーファイブは自然光のような「フルスペクトル」光を使用して、人工太陽光を生成する窓型照明だ。肌の老化を引き起こす紫外線Aをなくし、ビタミンDの生成に必要な紫外線B波長のみを使用して、日常の中で健康管理ができるように設計した。

ルートセンサーはどの角度からでも紫外線を測定できるセンサーを開発した。角度によって測定結果が変わる従来の紫外線測定センサーを補完したことが特徴だ。このセンサーはウェアラブルデバイスやスマートカードなどに適用して、紫外線適量やビタミンDの生成量、紫外線への被ばくによる皮膚の状態などに関連する監視サービスの提供に利用できるものと期待される。

サムスン電子のCラボスピンオフ制度は従業員に初期事業資金と創業資金を支援して、希望の際には5年以内に再入社のチャンスを付与する制度だ。この制度が施行された後、163人の従業員が45のスタートアップを設立した。独立後に誘致した投資額は計550億ウォンに達する。サムスン電子創意開発センターのハン・イングク常務は、「継続的なスタートアップ育成を通じて、スタートアップとサムスン電子がウィンウィンできる協力生態系の構築に寄与する」と語った。
  • 毎日経済_イ・ジョンヒョク記者/チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-05-18 19:31:38