コロナ19治療剤の開発で「韓国は米・欧に劣らない」

徐廷珍セルトリオン会長 

  • 徐廷珍(ソ・ヂョンヂン)セルトリオン会長。 [写真提供=セルトリオン]



徐廷珍(ソ・ヂョンヂン)セルトリオン会長は20日、「韓国は米国と欧州に劣らず、新型コロナウイルス感染症(コロナ19)ワクチン・治療薬の主権を持っている」と述べた。

ソ会長はこの日に開催したオンライン懇談会を通じて「コロナ19」の拡散事態と関連し、韓国は診断キットや血漿治療剤、抗体治療剤、ワクチンなどを独自に開発していると明らかにした。

同氏は「現在、多国籍製薬会社のグローバルトップ10に入る会社はすべて、コロナ19抗体治療剤の開発を行っている。その中で技術を導入することなく、完全に自社開発している会社はセルトリオンとリジェネロン(Regeneron)社だけ」だとし、「セルトリオンは抗体治療剤を開発する上で、外国に依存せずにすべてを国内で消化している」と強調した。

先だってセルトリオンは去る18日、食品医薬品安全処からコロナ19抗体治療剤の候補物質「CT-P59」に対する臨床第1相を承認された。 同氏は9月までに臨床第1相を終えた後、第2相は韓国と欧州の一部の国で200~300人を対象に、第3相は2000~3000人を対象にそれぞれ進行し、来年の上半期までにコロナ19抗体治療剤を商用化することが目標だと説明した。同氏は「臨床第2相までで導出された結果で安全性と有効性の両方を確認すると、緊急使用許可も申請する」と付け加えた。

CT-P59の商業生産は9月から開始する予定だ。承認に先立って、物量を確保するというわけだ。ソ会長は「セルトリオンのすべての生産能力を動員すれば、年間600万人が投薬する抗体治療剤を生産できる」と言いながらも、「既存の販売商品の在庫も1年6ヶ月の売上げ程度は確保しておかなければならないので、セルトリオンのキャパでどの程度をコロナ19抗体治療剤に割り当てることができるかどうか決めていない」と語った。続いて「不足するならば委託生産(CMO)契約を追加で結ぶ案も検討している」とした。

これとともに、開発中のコロナ19抗体治療剤の効果と副作用およびコスト削減などの3つに対して注目しているとし、「できれば開発費と製造原価を下げて抗体治療剤を開発するどの会社よりも安価に供給したい。コロナで利益を追求するビジネスモデルを作らないつもりだ」と強調した。セルトリオンはコロナ19抗体治療剤の開発のすべてに3000億ウォンを投資する予定だ。

セルトリオンはコロナ19ウイルスの変異に備えた抗体治療剤も開発している。ソ会長は変化が進行するスパイクタンパク質以外の部位を目標に、変異に対しても中和能力を示す抗体をCT-P59と並行開発していたと説明した。

現在、コロナ19ウイルスの塩基配列の3万のうち5786個の変異が発生したが、これまでのところ現在開発されている治療やワクチンを無力化するほどまではいたらないとソ会長は説明した。ただし変化がどの方向に拡大するのかは真剣に考えなければならない段階に入っているのは事実だと警告した。
  • 毎日経済_ハン・ギョンウ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-07-20 17:02:10