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Kポップ「デジタルプラットフォーム」戦争

ウィバースとブイライブにユニバース加わり 

  • Kポップ「デジタルプラットフォーム」戦争

  • 先月8日、プラットフォーム「ウィバース」で開かれた防弾少年団のオンライン有料コンサート。 [写真提供=ビッグヒットエンター]


# ネイバーのKポップアイドルスターのインターネット放送プラットフォーム「V LIVE(ブイライブ)」。アイドルファンの必須アプリであるブイライブは、コロナ19の前の1月に比べて上半期に有料バリュエーションが11.7倍増加した。 2015年9月のサービス開始以来で最も速い速度だ。コロナ19以後、Kポップスターのオフライン公演が全面中断されて、デジタルコンテンツが反射利益を得ることになった。 上半期のブイライブの累積ダウンロード数は9318万件で、今年は1億件をはるかに超えるものと予想される。

#ビッグヒットが構築したプラットフォーム「Weverse(ウィバース)」は、去る7月のダウンロード数が1000万件を超えた。 2019年6月にローンチしてから1年めで成し遂げた記録だ。ウィバースには防弾少年団をはじめ、人気アイドルグループのNU'EST(ニューイースト)、Seventeen(セブンティーン)、GFRIEND(ガールフレンド)、TOMORROW X TOGETHER(トゥモローバイトゥギャザー)が入店している。先月の8日から二日間開催した防弾少年団のオンライン有料コンサートを視聴した窓口もウィバースだった。二日間の有料観客は世界で99万人に達した。

■ デジタルコンテンツ時代の新たな金脈

Kポップコンテンツ関連企業のデジタルプラットフォーム戦争の真っ最中だ。コロナ19でオフライン公演が全面中断された状況でも、デジタルコンテンツ時代の新たな機会を迎えて金脈掘りに乗り出した。プラットフォーム事業の強者であるネイバーは、2015年から着実に準備してきたブイライブ事業が今年のコロナ19によって逆説的にだが節目を迎えた。ビッグヒットエンターもプラットフォームの規模拡大に力を集中している。

Kポップが黄金期を迎え、NCソフトもプラットフォーム事業に飛び込んだ。同社側は12日、来年初めにKポップファンダムプラットフォーム「UNIVERSE(ユニバース)」をローンチすると発表した。

ユニバースは携帯電話で多様なオン・オフラインでファン活動を行えるプラットフォームだ。最新の情報技術(IT)とエンターテイメントコンテンツを組み合わせたマルチコンテンツをサービスする計画だ。 134カ国で3つの言語でサービスする。人気アイドルグループのIZ*ONE(アイズワン)とMonster X(モンスタエックス)をはじめ、11のチームがユニバースに合流した。

ユニバースはゲームをするように、ファン活動をできることが特徴だ。アルバムを購入する、ストリーミング、ファンミーティング、コンサートなどのファン活動を認証し記録に残す「コレクション」、アーティストのキャラクターを直接飾ってミュージックビデオを製作する「スタジオ」機能などがある。

プラットフォーム事業に積極的な理由は音楽市場の成長速度のためだ。ゴールドマン・サックスによると、オンラインストリーミングサービスの利用者は2030年までに12億人に増える見込みだ。昨年の有料ユーザー数3億4100万人に比べて4倍近く増えるわけだ。特にKポップは世界のポピュラー音楽の中で最も成長速度が速いジャンルであることから、オンライン産業の規模拡大もさらに速いと予想される。

ビッグヒッエンタートはウィバースの「デパート式」プラットフォームで差別化に乗り出す。防弾少年団、ニューイースト、セブンティーンなどの所属アーティストのデジタルコンテンツを楽しむことをこえて「グッズ」(関連商品)までウィバースで購入できる。 BTSのロゴが刺繍された衣類はもちろん、アルバムの隠された意味を解釈する本、メンバーの顔を活用したパズルも販売する。所属レーベル以外のアーティストにもウィバースへの入店を勧めており、ファン層の流入を誘導している。最近では米国の次世代シンガーソングライターのグレイシー・エイブラムスが合流した。現在、ウィバースにはFNCエンターテイメント所属の新人アイドルP1H(P1Harmony)、Play Mエンターテインメント所属のガールグループWeeekly(ウィークリー)、歌手のHenry(ヘンリー)、SunBee、CLなどが入店した。防弾少年団のおかげで、ウィバースに接続した海外のファンに露出頻度を高めることができるというのが長所だ。

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  • 去る22日プラットフォーム「ビヨンドライブ」で進行されたStray Kids(ストレイキッズ)のオンラインコンサート。 [写真提供=JYP]


ブイライブの急激な上昇傾向を見せているネイバーは、昨年からコンテンツ多様化のための作業に乗り出している。ファンのあいだではアイドルラジオで通じるネイバー「NOW(ネイバーナウ)」とプレミアムファン層サービス「FANSHIP(ファンシップ)」がそれだ。 Webベースのオーディオコンテンツ・プラットフォームのネイバーナウには数多くのアイドルが独自のコンテンツを展開している。既存のラジオの限られたチャンネルのために容易には接することのできなかったアイドルを、Webベースで簡単に見ることができることから人気が高い。高精細画面でアーティストが進行する様子もリアルタイムで見ることができ、10代の登録速度が急激に伸びている。ネイバーによると、1年の間にナウの累積視聴者数は2000万人を記録し、特に10代の視聴者の月額利用者数(MAU)は1年の間に2倍以上に増加した。

ネイバー「ブイライブ」事業にSMエンターとJYPが合流して力を加えた。ネイバーは8月、SMエンターに対する1000億ウォンの投資を発表し、両社の合弁会社を明らかにした。 SMエンターはJYPと手を取り合ってオンライン専用のコンサート専門会社「BLC」の設立を発表した。
  • 毎日経済_カン・ヨンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-11-29 19:02:44




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