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新しいサムスン「50代の若い血」抜擢…定期社長団人事


サムスン電子は定期社長団人事で、既存の3人の代表・部門長体制を維持しながらも、半導体部門の社長級事業部長2人を交代させた。最高位幹部を留任させて、コロナ19の拡散などの不確実性に備えて経営の安定を図る一方で、市場の主導権を逃さないために新たな技術革新と挑戦を導く次世代の人材を抜擢するなど、「安定の中の変化」を選択したものと解釈される。

家電事業で注目すべき成果を収めた副社長を社長に昇進させ、半導体事業の競争力強化に貢献した副社長らを社長昇進とともに事業部長に果敢に抜擢するなど、成果主義的な人事基調も目立った。

2日、サムスン電子は2021年度の定期社長団人事を断行して、デバイスソリューション(DS)部門メモリ事業部長にイ・ジョンベDRAM開発室長副社長(53)を、ファウンドリ事業部長はチェ・シヨン グローバルインフラ総括メモリ製造技術センター長副社長(56 )をそれぞれ社長に昇進させて任命した。

家電(CE)部門のイ・ジェスン生活家電事業部長副社長(60)は現在の職務を維持し社長に昇進した。

イ・ジョンベ新社長はソウル大の電子工学博士出身で、メモリ事業部でDRAM設計チーム長などを歴任したDRAMの専門家だ。半導体プロセス・製造の専門家であるチェ・シヨン新社長は、オハイオ州立大学電子材料の博士出身で、半導体研究所プロセス開発チーム長などを歴任した。サムスン電子は「二人がメモリー半導体で競合他社との超格差を拡大し、ファウンドリ世界1位達成の足場を整えてくれるものと期待している」と述べた。

イ・ジェスン新社長は冷蔵庫の開発グループ長、生活家電の開発チーム長などを歴任しながら「ビスポーク」シリーズと「無風エアコン」など、新概念のプレミアム家電製品の開発を主導した。創業以来の生活家電出身の中で最初の社長昇進者だ。

今回の人事で社長昇進者は3人で、前年(4人)に比べ小幅で減少した。昇進者の平均年齢は56歳で昨年と同じだが、全体の社長団の平均年齢は58歳で従前(59歳)よりも1歳若くなった。

金奇南(キム・ギナム)DS部門長(副会長)と金炫?(キム・ヒョンソク)CE部門長社長、高東真(コ・ドンヂン)IT・モバイル(IM)部門長社長などの代表取締役3人は留任した。チン・ギョヨン メモリ事業部長はサムスン電子総合技術院長に異動し、チョン・ウンスン ファウンドリ事業部長DS部門最高技術責任者(CTO)の社長に任命された。関心を集めた李在鎔(イ・ヂェヨン)副会長の会長昇進は今回の人事には含まれなかった。
  • 毎日経済_ノ・ヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-12-02 17:59:39




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