解説 | ハングル:7080세대 ハングル発音:チルゴンパルゴンセデ 解説:軍部が政権を掌握していた時代、大学に通っていた学生たちは勉強よりはデモに参加し、本のかわりに酒の杯を手にした。そんなふうに過ごしても誰もが就職できる時代だった。就職難の中で本に鼻をくっつけて暮らす最近の大学生には羨ましい時代だったかもしれない。 まさに暗鬱だったその時代、70年代と80年代に大学生活を送りながら20代の黄金期を過ごした世代が70~80世代だ。現在の年齢でみると、40代中盤から50代までが該当する。 当時、韓国の大学街は運動家の学生たちが総学生会を主導し、デモと距離の遠かった学生たちも国家試験の準備をする一部の学生を除いて「ロマン」に逃避した。 勉強をしたくても休校措置により、学校の前を警察が陣取っている状況であったため、どうする術もなかった。 湧き上がる怒りを鎮めるため、学生たちはフォークソングやポップソングに慰労を求めた。当時の音楽喫茶はほとんどDJを置いて青年たちを引き込んだ。ジーンズとギター、長髪が7080世代がつくり出した文化だ。当時、男性の長髪と女性の短いスカートを取り締まっており、道端で逃げ回るという笑えない光景もみられた。 7080世代は学生たちを中心に、時にはネクタイを締めたワイシャツの会社員の姿で通りのデモに参加し、1987年「6.29宣言」という降伏文書を軍部独裁政権から受け取った。しかし7080世代は、ソウルオリンピックが終わって登場した90年代の新しい文化コードに通用せず、文化の辺境地帯に押しやられた。 学生時代に傾倒していたフォークやポップソングとは異質的なラップやヒップホップに同化できなかった7080世代は、2000年に始まったレトロブームで新たに注目を受ける。7080歌謡、7080ポップソングが放送に再度登場するようになり、当時を回顧するフォークコンサートも頻繁に開かれる。 一角では、7080世代がもつ経済力がレトロブームの震源地と解釈されている。その当時、大学に通っていた女子大生たちが今頃、ルビー族、ゴールドクィーン族になっていることと予測されるのは当然の分析である。 |