解説 | ハングル:신분세탁 ハングル発音:シンブンセタク 意味:身分洗濯 解説:犯罪者などが自身の正体がばれないように身分を変える。犯罪者でなくても資格がない人が、資格要件を備えたかのように見せるために、パスポートや身分書類を偽造する行為も身分洗濯に該当する。 身分洗濯のために偽造された証明書は多様だ。パスポート、住民登録証、学生証だけでなく、公務員証などの職業に関連する書類も身分洗濯用に使われる。 身分洗濯に関連する傑作がある。ヴィクトル・ユーゴー(Victor Hugo)の小説『レ・ミゼラブル(Les Miserable)』だ。韓国では、主人公の名前を取って、『ジャン ・バルジャン』というタイトルで出版されたこともある。 1つのパンを盗んだ罪で19年間の獄中生活をして出てきたジャン・バルジャンは、カトリック司教の慈悲深い行動に感化を受けて、新しい人に生まれ変わる。しかし、前科者に縛られた名前は、新しい人生の行く手を塞ぐ。彼は「マドレーヌ」に身分を変えた後、実業家として成功し、市長にも当選する。 以降のストーリーは、よく知っているだろうから省略する。 現在、韓国で身分洗濯に関連して、最も注目を受けている人は、なんと7万人の被害者を泣かした檀君だ。至上最大の詐欺師チョ・ヒパルだ。捜査当局は、チョ・ヒパルが死んだという結論を下し、捜査を終結させた。しかし、被害者の相当数は、まだチョ・ヒパルが中国や東南アジアのどこかで傲慢に暮らしているという疑いを収めていない。 チョ・ヒパルは、新しい身分に洗濯をしたというわけだ。周辺の人々も気づかないほどに整形手術をした可能性も高い。 身分洗濯をしたといって正体を完全に隠すことは容易ではない。自分のDNAをすべて変えない限り不可能だ。元々洗濯というのは汚れを消す程度であって、元の基礎的な部分は変えられない。 少し前には、韓国で不法滞在し、強制退去された50代の中国女性が、変更した名前でパスポートを作成し、クルーズ便で韓国に入国しようとして、身分洗濯した事実が摘発され、中国に送還された。 |