限定版の発売日には必ず現れるリセラー、数日で大企業の給料を超える

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限定版の発売日には必ず現れるリセラー、数日で大企業の給料を超える

韓国では最近、流通ブランド別に衣類やスニーカー、おもちゃなど、決められた数量のみを一時的に販売する限定版を発売すると、間違いなく最前列を陣取る人々がいる。限定品を確保して中古サイトに転売したり、購買代行をするリセラー（Re-seller）だ。数日間、夜になっても店の前で野宿し、限定版を獲得するためなら徹夜もいとわない。マニア層の厚いブランドや消費者の期待を一身に受けるものの場合、中古サイトに登録すれば購入の問い合わせが殺到する。定価で購入して、2~3倍以上の価格で再販売するため、収益が多くなり、大企業の給料も羨ましくない。

業界の関係者によると、単に副業レベルを超えて、リセールを主業とする専門の「リセール屋」が存在することがわかった。話題を集めた5日、H＆Mとバルマンのコラボイベントでも、彼らはやはり登場した。マスクとダウンジャケットで重武装したリセラーたちは最前列に陣取って、互いにノウハウを惜しみなく共有した。ジャケットとコートは3~4倍、ワンピースは2倍以上の価格を設定する必要があると話し合ったり、人気品目であるイヤホンは必ず死守しなければならないと決意（？）を固める人もいた。独占購入を防止するために、メーカー側がアイテムごとに1人1個のみ購入と制限しても、リセラーたちには問題にならない。Tシャツ・パンツ・ジャケット・コート・靴・アクセサリーをそれぞれ1つずつのみ購入して、それを転売するだけでも数日のうちに数百万ウォンの利益が残るからだ。

H＆Mの関係者は、「毎年高級ブランドとコラボ商品を発売するが、常に来る顔なじみも見える」とし「従業員に挨拶して冗談を言う人もいる」と述べた。この日、一部のリセラーは、チームを組織して50リットルのゴミ袋を持って店に入った。製品種類別に役割を分担して組織的に購入するためだ。

ファッションを専攻するというキムさん（男性）は、「転売目的のために限定版を購入する人々は、ほとんどがブログ、インスタグラム、中古取引サイト等に投稿して3~5万ウォンで予約金を受けとって購入代行することもある」と説明しした。
有名スポーツブランドのスニーカーを含めて、最近は在庫がなくて売ることができないという「ティラノキング」のおもちゃもリセールが活発に行われる製品のうちのひとつだ。会社員のチェさん（男性）は、「定価7万5000ウォンのおもちゃを意図的に大量に購入した後、12~20万ウォンで売る」とし「悔しいが、子どもたちが望むため、泣く泣く買う親が多い」と不満を吐露した。

しかし、一部では、数日に渡って野宿をしながら限定版を獲得して転売をするからと違法とはいえないと反論したりもする。あるネットユーザーは「価値の高い限定版に、プレミアがつくのは当然の現象」とし、「高い価格が負担になるなら、買わないのも個人の選択」と述べた。需要と供給の論理に基づいて珍しい製品の価格が上がるのは仕方がないということだ。

業界関係者は、「リセラーにより、一般顧客が被害に遭い、抗議している場合も少なくない」とし「しかし、彼ら（リセラー）を区別するのは難しいだけでなく、発見しても防ぐ方法や対策はない」と訴えた。
毎経ドットコムキム・スルギ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-11-06 15:24:06

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