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ソフトバンク、韓国クーパン社に2兆ウォン投資


  • ソフトバンク、韓国クーパン社に2兆ウォン投資
  • 急激に膨張するクーパンの売り上げ



「クーパンのすばやい成長性と差別化された技術力に勝負をかけた」。中国のEコマース企業アリババとインドの電子商取引企業スナップディール(Snapdeal)、フィンランドのゲーム企業スーパーセル(Supercell)など、格別の投資的慧眼で有名な孫正義ソフトバンクグループ会長(61歳)が韓クーパン(coupang)にも投資を行った理由だ。

Eコマース企業のクーパンは21日、ソフトバンク・ビジョンファンド(SoftBank Vision Fund)社から20億ドル(約2兆2570億ウォン)の投資を受けたと明らかにした。単一の投資としては国内インターネット企業で史上最大の規模だと伝えられた。企業価値だけで10兆ウォン台として評価されたわけだ。

クーパンは2015年にソフトバンクグループから10億ドルの投資を受け、2014年にはシリコンバレーの看板ベンチャーキャピタルであるセコイアキャピタル(Sequoia Capital)から1億ドル、世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)から3億ドルなど、海外のみで34億ドル以上の投資を受けた。

孫会長は「キム・ボムソク代表が見せてくれた巨大なビジョンとリーダーシップは、クーパンを韓国Eコマース市場のリーダーであり、世界で最も革新的なインターネット企業の一つに成長させた」とし、「顧客により多くの価値を提供しているクーパンと手を組むことになり誇らしい」と明らかにした。今回の投資でソフトバンク・ビジョンファンドはクーパンの大株主になり、買収・合併の可能性が残ることになるが、現在の議決権はクーパン創業者のキム・ボムソク代表が最も多い。

2010年に出発したクーパンは国内最大のEコマース企業として、今年の売上げは5兆ウォンをにらむ。 2014年の売上げは3485億ウォンに過ぎなかったが、2015年に1兆1338億ウォン、昨年は2兆6814億ウォンに急増し、今年は5兆ウォンの売上げが期待される。 4年めで14倍に急膨張したわけだ。しかし昨年は営業赤字6388億ウォンを記録して資本蚕食の危機に瀕しているが、相次ぐ資金の輸血でひと息ついた状態だ。

国内のEコマース市場は世界第5位の規模で、今年は100兆ウォン突破が確実視される。巨大な中国市場を背景にしたアリババに投資して8兆ウォン以上も稼いだ孫会長が、比較的小さい韓国国内市場に興味を持つ理由としては、人口密度が高くて事業効率性を引き上げる可能性と、オンラインショッピングの高い比重による急成長があげられている。国内の伝統的な流通大手のロッテと新世界も、それぞれ3兆ウォン投資と1兆ウォンの投資誘致を発表したことで激戦を準備中だ。キム・ボムソク代表は「私たちはソフトバンクとのパートナーシップを通じて、データと物流、ペイメント(支払い決済)プラットフォームを革新する」と明らかにした。

クーパンは、翌日配達されるロケット送料物量が一日に約100万箱に達するやいなや、すばやく対応しようと物流センターに対する投資からまず明らかにした。現在、クーパンの物流センターの規模は、延べ面積はサッカー場151面の広さに達する。クーパンは物流センターの規模を、来年には2倍以上拡大すると発表した。クーパンは大邱市で最先端の物流センターを推進し、電気貨物車の発送も先んじて導入する。
  • 毎日経済_イ・ハンナ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-11-21 18:16:33




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