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SKイノベーション社長「3年以内に企業価値を現在よりも3倍に高める」


  • SKイノベーション社長「3年以内に企業価値を現在よりも3倍に高める」
鄭鉄吉(チョン・チョルギル)SKイノベーション社長は、3年以内に企業価値を現在よりも3倍に高め、グローバルトップ30のエネルギー企業に跳躍するというビジョンを提示した。精油・石油開発・化学・潤滑油・バッテリーなどの5つの部門の事業再編を通じて、現在は時価総額で国内25位の企業価値(11兆ウォン)を、2018年までに30兆ウォンに引き上げるという野心的な計画だ。また、遊休地などの非核心資産を売却して、子会社のSKルブリカンツ(SK Lubricants)を今年の後半に上場し、財務構造の改善と新規投資のための実弾を用意するという戦略も明らかにした。チョン社長は28日、ソウル市鍾路のSK本社社屋で就任後初の記者懇談会を開き、このような内容を中心とした新成長推進戦略を発表した。

チョン社長は、「資源開発事業は米国、化学事業は中国を中心に事業構造を改編し、精油事業も原油導入の多角化とグローバルパートナーシップの強化を通じて、どのような状況でも生存が可能な収益構造を作る」と明らかにした。チョン社長は具体的に「石油開発部門は昨年買収した米オクラホマ州、テキサス州所在のシェール鉱区を近隣地域に拡張して、北米基盤の資源開発専門会社への変身を試み、化学部門も中国最大の石油会社であるシノペック(SINOPEC)と合弁で設立した中韓石化(中国・武漢)のように、成功的な投機モデルを引き続き開発していく計画だ」と説明した。

潤滑油事業は、スペインのレプソル(Repsol)社と合弁会社(スペイン・カルタヘナ所在)をスタートさせたことに続いて、さらにグローバルパートナーを発掘して合弁事業を推進していくことにした。バッテリー事業は次世代のセル(Cell)技術を確保して、安定した成長の機会を作っていく予定だと付け加えた。チョン社長は「電気自動車用バッテリーの場合、欧州の大手自動車会社との供給契約を打診中で、早ければ2016年からバッテリーを納品する予定」だとし、市場の一部で取り上げられているバッテリー事業の撤退可能性を全面的に否定した。

SKグループでは構造調整の専門家で通じているチョン社長は、SKグループの構造調整担当常務、SK C&C代表取締役を経ており、37年ぶりに初めて赤字を出すほどの危機に直面した会社を再生させる任務を与えられ、昨年末にSKイノベーション社長に任命された。

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  • < SKイノベーションの5つの事業戦略 >

チョン社長は代表に就任した後、精油業界が直面している危機的状況を強調し、希望職員を対象にした特別退職、浦項物流センターなどの非核心資産の売却など、人的・事業構造改革を直接陣頭指揮してきた。

チョン社長は精油業界が直面している状況を「アラスカの夏」と表現し、一部で提起されている楽観論を警戒した。チョン社長は、「アラスカは7~8月の夏に花が満開になるが、9月初めから寒さが始まりすぐに厳しい冬の嵐が来る」とし、「精油業界は、今年の第1四半期は黒字転換するなどの実績改善に成功したが、再び到来する冬の嵐に備え、今年が最後のゴールデンタイムだと思って万全の準備をする」と述べた。チョン社長は、「中国やヨーロッパなどの低成長に伴う需要の減少と米国発のシェール革命、グローバルな供給過剰と中国・インドなどの新興市場の自給率上昇で、国内の石油・化学業界は生き残りを保証できない危機に追い込まれるだろう」と、このように強調した。市場調査機関である「IHS」によると、中国独自の精製設備の規模は2008年の一日平均900万バレルから、今年は1300万バレルに増えたことに続き、2018年には1500万バレルに達すると予想された。

国内石油会社の石油製品輸出の割合は、昨年を基準に総売上げの40%を上回っており、特にアジア域内の割合が87%に達する状況で、中国やインドなどの精製施設の拡充は、国内精油業界に深刻な生存の脅威となりうるという分析だ。
  • 毎日経済_チェ・スファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-05-28 17:32:06




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