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ろう者のための「手話絵文字」…韓国でダウムカカオが発売

購入するたびに、1千ウォンを寄付 

  • ろう者のための「手話絵文字」…韓国でダウムカカオが発売
「手話の絵文字で会話をしましょう」

耳の聞こえないろう者(聴覚障害により手話を使う人)であるキムさんは、普段からソーシャルネットワークサービス(SNS)を使用して文字で会話するのが不便だった。韓国語を読み書きすることはできるが、手話を主に使用しているため、文字や言葉ですぐにコミュニケーションするのが難しかった。周辺の非障害者に手話への理解がほとんどないことも苦しかった。そんなキムさんは現在、「手話絵文字」を使用して言いたいことを同時に表現できるようになった。周辺の人々も「こんにちは」「わかりました」などの簡単な手話を理解して、少しずつ手話と接するようになった。

ダウムカカオは3日、韓国で「ろう者の日」を迎え、手話の動作を学びながら寄付もできるカカオトーク用の手話絵文字「ヒロと分かち合う愛の手話」を発売する。ヒロというキャラクターが「愛してる」「さようなら」「がんばろ」「大当たり」など、日常でよく使われる24種類の表現をテキストと一緒に手話の動作で表現する形で製作された。

たとえば、「愛している」絵文字はキャラクターのヒロが拳を握った左手の上に右手で円を描く動作をしている。同時に、文字で「愛してる」と書かれている。手話とその意味を伝えるため、初めて手話に接する人でも簡単に学ぶことができる。

これまで、スマートフォンとインターネットの発展が生活に便利さをもたらしたが、利益を享受できない疎外された人も多かった。従ってこの手話絵文字を非障害者が利用することで、情報疎外階層と共感帯を形成する効果があると期待される。また、手話を広め、ろう者に対する認識改善にも寄与するものと思われる。

ダウムカカオは、利用者が絵文字を購入するたびに1000ウォンを寄付する。寄付はろう者のための手話絵本製作に全額が使用される。絵文字を直接製作した社会的企業「ヨルリンチェクチャン(開かれた本棚)」のカン・ファピョン代表は、「手話は、ハングルと言語体系が異なり、ろう者たちの文章理解能力は通常、8歳の子供のレベル」とし「手話の顔文字に対する需要は継続的にあった」と説明した。ダウムカカオ側は「手話と聴覚障害者に対する利用者の理解を高めると同時に、聴覚障害者のWebアクセシビリティを強化する活動」とし「今後も情報疎外階層のためのモバイル基盤の社会貢献プログラムを発掘したい」と述べた。
  • 毎日経済 チョ・ヒヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-06-03 06:01:02




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