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信一産業、安全性高めたスマート扇風機を1日に4000台生産

例年より早い猛暑、生産ラインはフル稼働、信一産業天安工場 

  • 信一産業、安全性高めたスマート扇風機を1日に4000台生産
  • < シンイル産業天安工場の従業員が、今年の夏の書き入れ時を控えて扇風機を生産している >

韓国の北天安ICからソウル方向にむかう京釜高速道路を走っていると、外資系のエレベーター会社の巨大な建築物が目に入ってくる。その隣に敷地面積3万4943平方メートル規模で、扇風機の代名詞、「信一産業(シンイルサンオプ)」の天安工場が位置している。

今年は例年より早い猛暑の到来により、5月から上昇している気温が6月には、さらに上昇すると見られ、扇風機と除湿機など、夏の家電製品の注文が目に見えて増えている。敵対的な買収・合併(M&A)の圧迫に伴う経営権紛争で疲弊してはいるものの、信一産業の天安工場の従業員約150人が玉の汗を流して意気揚々と扇風機の生産に乗り出した理由だ。イ・ウォンホ信一産業生産管理部長は「現在、2本のラインで一日に扇風機4000台を生産中だが、13秒に1台の割合で扇風機を作っていることになる」とし「今年の全体の販売量は前年度より10%ほど上昇した150万台を期待している」と述べた。

今年、信一産業の代表扇風機はスマートタッチ安全扇風機だ。スマートタッチ安全扇風機は子どもたちの扇風機使用による事故を未然に防止できることが長所だ。扇風機のファンが回転している途中で扇風機の網に手を振れると、一時的に3秒間停止してビープ音が鳴る。その後も10秒間手を離さなければ扇風機の電源が自動的にオフになる。子供たちが扇風機を誤動作しないように、ボタンをロックするチャイルドロックと手で回してメニューを選ぶことができるジョグダイヤルを介して風の強さを32段まで調節することができる。

信一産業が50年以上、扇風機の強者として扇風機に関連する「韓国で初」というタイトルを総なめにしたのは、まさにモーターのおかげだった。信一産業は、1973年に小型モーターを韓国で初めて日本に輸出しており、米国、英国、東南アジアに扇風機を輸出したのも信一産業が最初だった。最近では、他の扇風機メーカーとは異なり、ベアリングの中に小さな玉が入っているボールベアリングをモーターに適用した。イ部長は、「他のメーカーのモーターはオイルを含有した焼結合金のベアリングを使用するのに対し、信一産業はボールベアリングを使用して、騒音と振動が少なく、耐久性が良い」と話した。

信一産業は、既存の製品とは全く差別化された製品を発売して、業界をリードするために、今年の初め、研究所内に新発明品を開発する部署を新設した。天安研究所を担当しているキム・ヨンウク常務は「小型生活家電業界での経験が多い研究者11人を新たに採用し、製品開発のために努力中」とし「今年の下半期に全く新しい掃除機を披露することができるだろう」と語った。

信一産業は、工場2階に3300平方メートル規模で掃除機の専門の生産ラインを備え、一日に3000台程度を生産する予定だ。昨年、売上高1143億ウォンを記録した信一産業は、製品の多様化と輸出市場の拡大により、今後3年以内に売上高3000億ウォンの達成を目標としている。

オ・ヨンソク副社長は「扇風機意外にも、ミキサー、掃除機、食品乾燥機などの生活家電製品や高齢者のためのマッサージ器などの健康家電を継続的に発売する」とし「輸出の割合も20%まで引き上げるために、アルゼンチン、イラクなどの新規市場を積極的に開拓するだろう」と付け加えた。
  • 毎日経済 天安=アン・ビョンジュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-06-11 17:11:29




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