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新世界グループ、兄にイーマート部門を妹にデパート部門を一任

デパート総括社長チョン・ユギョン…新世界の兄妹経営強化 

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新世界(シンセゲ)グループは事実上、2つのグループに分けて運営されている。 イーマート部門はチョン・ヨンジン副会長(47)が、デパート部門はチョン・ユギョン社長が総括経営を引き受ける構造だ。事実上は、新世界グループのイ・ミョンヒ会長の二人の子供が各部門を任されて責任経営を行うわけで、後継構図の下絵が描かれたという解釈が出ている。新世界グループは3日、グループ経営戦略室のキム・ヘソン室長(59)をイーマート部門副会長に、チョン・ユギョン新世界百貨店副社長(43)を百貨店部門総括社長に昇進させるなど、総85人の年末役員人事を断行した。

最も顕著な点はイ・ミョンヒ会長の娘であり、チョン・ヨンジン副会長の妹であるチョン・ユギョン副社長の社長昇進だ。役職はこれまでになかった新世界百貨店部門総括社長だ。これに対して新世界の高位関係者は、「事実上、デパートと関連系列会社の経営をチョン・ユギョン社長に一任すること」だとし「今後、後継構図で百貨店部門はチョン社長の領域という信号を与えたものと解釈できる」と語った。 4年前の2011年、新世界を新世界とイーマートに企業分割した後、より明確に後継構図の下絵が描かれることになったわけだ。

チョン・ユギョン社長が統括する会社は新世界百貨店、新世界インターナショナル、新世界サイモンなどだ。まだ交通整理はされていないが、いくつか法人として散在している免税店事業も、チョン・ユギョン社長が担当することになる可能性が高いことが伝えられた。新世界百貨店の場合、代表取締役だったチャン・ジェヨン副社長が社長に昇進し、チョン・ユギョン総括社長を補佐することになる。

代わりに新世界グループの中で最も大きな割合を占めるイーマートの関連部門は、チョン・ヨンジン副会長が総括することになる。経営戦略室で責任を果たしていたキム・ヘソン社長が副会長に昇進してイーマートの代表取締役を務めることも、チョン副会長の責任経営を至近距離でサポートするためだと伝えられた。これまでのイ・ガプス イーマート代表も共同代表としての役割を担うことになる。チョン・ヨンジン副会長が担当するイーマート部門はイーマート、エブリデイ リテール、朝鮮ホテル、新世界フード、ウィズミー、新世界投資開発、新世界ショッピング、スターバックスなどだ。

新世界グループの関係者は、「新世界グループを率いるイーマートとデパートの2つの核心部門を、それぞれチョン・ヨンジン副会長とチョン・ユギョン社長が引き受けて責任経営を繰り広げることになるだろう」と説明した。

2部門の責任経営が強化され、新世界グループのコントロールタワーの役割を果たしていた経営戦略室は小幅で縮小されることが分かった。人事・管理・監査機能だけを残し、企画・新規事業開発などはそれぞれイーマート部門と百貨店部門が別途に担当する方式だ。この過程で人材も一部縮小されることが分かった。新しい経営戦略室はクォン・ヒョック副社長が社長に昇進して率いていくことになる。

このほか、今回の人事で新規に3人の代表取締役が選任された。新世界が革新ビジネスの一つとして育てているTコマースを担当する新世界ショッピング代表には、キム・グンソン経営戦略室副社長が任命された。新世界フードと新世界サイモン代表取締役は、チェ・ソンジェ イーマート食品本部長(副社長)、チョ・ビョンハ新世界インターナショナル本部長(副社長)がそれぞれ選任された。

新世界グループは今回の役員人事について、「未来志向的な観点から能力主義の人事を追求し、力量のある人物を果敢に抜擢した」と説明した。今年導入された新しい人事制度にしたがって、年次や年功序列ではなく、役割と競争力に応じて能力のある者を重用するシステムを導入したというわけだ。
  • 毎日経済_ソン・イルソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-12-04 06:38:52




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