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凍りついた居酒屋の景気…家で1人でちびちびと


「ホーム酒(家飲み)」は不況のために飲み会が減り、人口構造の変化で1人世帯が増えて作り出された新しい風俗図だ。家飲みが増えたため、居酒屋などは史上最悪の不況を経験している。

4日、統計庁の産業活動動向によると、居酒屋(ビアホール)とマッコリ専門店などの専門的に酒を売る「酒店業」のサービス業生産指数は2月に73.0を記録した。これは関連統計が作成された2000年7月以来の最低値だ。サービス業生産指数は、2010年の物価指数を基準点の100として、価格変動分を除去した業種の実質成長を示す指数だ。100未満の場合、基準点である2010年に比べて生産が減少したことを意味する。

月別基準で見ると、酒店業のサービス業生産指数は2014年7月に100.9を記録したことを最後に下り坂をたどり続けている。特に中東呼吸器症候群(MARS)事態で人々が外出を避けた昨年6月には78.2まで低下した。それでも昨年末には年末特需で90.5まで上昇したが、今年1月に再び78.8に急落し、2月には過去最低まで墜落した。ソルラル(旧正月)連休がある2月に居酒屋の商売がうまくいかないためでもあるが、以前の最低値である昨年2月の76.6よりも状況ははるかに良くなかった。前年同月比増減率で見ても2014年7月以来、1年7カ月目のマイナスだ。

酒店業のサービス業生産が減少したのにはさまざまな要因が複合的に作用したものと見られる。最大の原因は、過去に居酒屋を頻繁に訪れていた年齢である20代から30代の厳しくなったポケット事情にあると推定される。統計庁の家計動向によると、世帯主が39歳以下の2人以上の世帯の昨年の月平均所得は431万6000ウォンと、2014年より0.6%減少した。 20~30代の世帯所得が減ったのは、2003年の家計動向調査が始まって以来、初めてだ。

「ホンパプ族(一人でご飯を食べる人)」「ホンスル族(一人で酒を飲む人)」という新造語が流行するほど、1人世帯が増えた影響も大きい。統計庁によると、国内1人世帯の割合は2000年の15.6%から昨年は27.1%に増加した。コンビニエンスストアとマート業界が、これら1人世帯のために各種つまみ簡便食を続々と出しており、「ホンスル」も便利になった。

実際に家で消費する金額だけを計算する家計動向の酒類への消費支出は、昨年、月平均1万2109ウォンと、過去最高を記録した。統計庁の関係者は「景気が優れず、専門の酒店にあまり行かない傾向が反映されたようだ」と分析した。不況に加えて「ホンパプ族」増加の影響で、居酒屋でなく一般飲食店の景気も凍りついたことが分かった。一般飲食店のサービス業生産指数は先月は84.3と、2011年9月に83.9を記録して以来、最も低い数値を記録した。
  • 毎日経済 チョ・シヨン記者 / イ・スンユン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-04-04 16:52:20




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