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チャン・グンソク、イケメンのイメージを脱いで新たな勝負


  • チャン・グンソク、イケメンのイメージを脱いで新たな勝負
SBS月火ドラマにて俳優ユ・アインが去り、チャン・グンソクがやってくる。これまで「イケメン(花美男)」のイメージを刻印してきた彼が選んだ作品は現代ドラマではない史劇『テバク』。意外な選択に彼がどんな変身を遂げるのか、今から関心が高まっている。

実際にチャン・グンソクは1993年に子供服のカタログモデルとして芸能界に足を踏み入れていこう、代表的なイケメン俳優として成長した。「アジアのプリンス」というニックネームも彼の美貌と人気によるものだ。

そんな彼が「イケメンオーラ」を拭い去り180度の変身を夢見ている。デビューから24年間の記録を垣間見ながら、彼がどんな歩みを歩むのか見てみよう。

▶ 妖精コムミ

子供服のモデルとしてデビューして以降、彼のデビュー作は1997年ケーブル放送HBSシットコム『幸福も売ります』だった。その後彼はSBS『抱擁』、『出会い』KBS2『お焦げ先生とジャガイモ7つ』など数本に顔を見せて印象を残した。

彼の名前をはじめて知らせたのはKBS2子供番組『妖精コムミ』だった。2001年に放送されたこの番組は10代中後半の若者たちからもとても人気を集めた番組で、スーパーコムという国のお姫様コムミが地球にやってきて巻き起こるエピソードを描いた。

チャン・グンソクはこの作品でコムミを助けるミョンテ(キム・ソンミン扮)の兄ミョンソク役を演じて演技を繰り広げた。主演ではなかったが、可愛らしい外見で同年代の青少年たちから人気を得始めた。

▶ 女人天下

翌年、彼は地上波に進出する。SBS『女人天下』にて幼いジョンリョム役で作品中異母妹ナンジョン(チャン・スヘ扮)を困らせる風変りな子供のキャラクターを演じた。

彼は顔に指くらいのほくろをつけて気難しい眼差しで演技を行った。これはきれいな顔を隠すための戦略だった。子役であったが、見る人々の妬みを引き起こすほどしっかりと演技して俳優としての成長の可能性をはじめて見せ付けた。

▶ ノンストップ4

その後チャン・グンソクはEBS『私の人生のラッキーテン』、SBSシットコム『オレンジ』、『大望』などブラウン管をめぐり俳優としての立場を固めた。そんな中で彼はあるCFに出演して爽やかなイメージで「ティン少年」という修飾語を得て青年スター隊列に並んだ。その人気は16歳となった2003年、MBC『ノンストップ4』に出演して垂直上昇した。

当時「ノンストップ」シリーズは青年スターの登竜門とされていた番組。チャン・グンソクは作品中、自身の名前で出演して溌剌とした「イケメン」イメージを確実なものとした。

彼は作品の中でノンストップバンドのメンバーであり医大2年生のチャン・グンソクに扮して自由で流行に敏感な典型的な新世代キャラクターを消化した。ポン・テギュ、MCモン、チョンジン、アンディ、オ・スンウン、イ・ユンジなどと共に大学のキャンパスの中の笑いとロマンを表現した。

▶ プラハの恋人

2005年、彼はSBS『プラハの恋人』で初のロマンス作品に挑戦した。この作品は『パリの恋人』シリーズの延長戦としてキム・ウンスク作家の特有のロマンスが生かされており人気を集めたドラマだ。

彼は女性主人公ユン・ジェヒ(チョン・ドヨン扮)の弟ゴニ役を演じた。大統領の息子であるが、日々汚れた制服とふらふらとしたポーズで反抗心を表出する人物だった。恋人として登場したクァク・ジミンと甘いロマンスを描いて分別のあるゴニの内面を軽くタッチした。

▶ ファン・ジニ

2006年、チャン・グンソクは彼が「もっとも忘れることが出来ない作品」とするKBS2『ファン・ジニ』と出会うことになる。彼が子役俳優というレッテルを取り外し、成人俳優として本格的な歩みを踏むこととなった作品だ。

彼は作品中ファン・ジニ(ハ・ジウォン扮)の初恋相手ウノ役を演じ、おぼろげな演技を繰り広げた。中でも二人は9歳差を越えた哀切なキスシーンで当時オンラインを騒然とさせたりもした。このおかげで二人はその年のKBS演技大賞ベストカップル賞を受賞することにもなった。

▶ ベートーベンウイルス

その後彼は数多くの映画にまい進して暫しブラウン管と別れを告げた。代わりに映画『楽しい人生』、『待ちくたびれて』、『赤ちゃんと僕』、『ドレミファソラシド』など着実にスクリーン作品に登場した。

そんな彼をテレビの中に導いたのは2009年、旋風的な人気を巻き起こしたMBC『ベートーベンウイルス』だった。クラシックという興味深い素材と完成度の高い展開、キム・ミョンミンやイ・スンジェなどの俳優の好演により全国を「ベートーベンウイルスシンドローム」にした。

チャン・グンソクはこの作品にて天才的なトランペット演奏の実力を持っているが、交通警察官としてつまらない毎日を生きるカン・ゴヌ役を演じた。彼はがむしゃらで覇気のある性格でカン・マエ(キム・ミョンミン扮)と事あるごとにぶつかりながらトランペット奏者として成長する人物。チャン・グンソクに「俳優」という名前をしっかり刻印させた作品だった。

▶ 美男(イケメン)ですね

チャン・グンソクは2009年以降「イケメン」キャラクターに熱中する。その始まりはSBS『美男(イケメン)ですね』だった。10代アイドルグループのメンバーの愛と葛藤、調和を描いた作品。

チャン・グンソクはこの作品にてグループA.N.JELLリーダーのファン・テギョン役を演じて特有の漫画キャラクターのような魅力を存分に発散した。男装する女性コ・ミニョに扮したパク・シネとあれこれ言い合いながらのロマンスを繰り広げて気難しく高飛車な「チャドナム(冷たい都会の男)」のイメージを構築した。

国内では大きな人気を集めることはできなかったが、アジア各国にてチャン・グンソクに大きな人気を抱かせた作品だった。現在の「アジアのプリンス」というニックネームもこの作品によるものだった。

▶ メリは外泊中

チャン・グンソクは『美男ですね』の人気に乗ってKBS2『メリは外泊中』(2010)でも女性よりも綺麗な女性に変身した。楽天的な性格のウィ・メリ(ムン・グニョン扮)と恋の綱渡りを巻き起こすカン・ムギョル役を演じて「マンチッナム」らしい姿を再び強調した。

チャン・グンソクが演じたカン・ムギョルは作品中、持っているものがない弘大ヒッピー男であり、インディーズバンドのリードボーカルとして自由な魂を持った人物。『美男ですね』のファン・テギョン役の延長線上のキャラクターとも見て取れるキャラクターだった。

安全な選択の弊害だったのだろうか。『メリは外泊中』は当時ホットな青年スターの総出動にもよらず視聴率の面では苦戦し、少し残念な幕の閉じ方となった。

▶ ラブレイン

チャン・グンソクのふわふわとしたキャラクター選択はここで止まらなかった。映像美を誇るユン・ソクホPDの作品KBS2『ラブレイン』(2012)を次期作に選び、タイムスリップ型ロマンス演技を繰り広げた。

『ラブレイン』は放送直前、少女時代ユナとチャン・グンソクの出会いに大きな話題となった。二人の大勢スターの共演にユン・ソクホPDだけの演出力が加わってシナジー効果が発揮されるものと期待された。

しかし、いざ蓋を開けてみると結果は思わしくなかった。4~5%台の視聴率を見せた。ライバル作SBS『追跡者』とMBC『光と影』の勢いが強かったということも問題だった。

▶ キレイな男

「マンチッナム」としてチャン・グンソクの最後の選択は2013年に放送されたKBS2『キレイな男』だった。同名の漫画を原作としたこの作品は完璧な外見を持つ男トッコ・マテ(チャン・グンソク扮)が愛を探すロマンスドラマだった。

チャン・グンソクは彫刻美貌を誇る「クール」な男トッコ・マテ役に扮し、女性よりもさらに美しい外見を誇った。彼はIU、ハン・チェヨンなどトップクラスの女性スターと共演し、漫画的想像力をブラウン管に移すことに力を注いだ。

それでもこの作品もやはり視聴率成績は芳しくなかった。初回は6.3%(以下、ニールセンコリア集計)で開始したが、その後徐々に下方し2.9%という最低記録を残し、チャン・グンソクの名前に暗雲を落とした。これからは彼が「イケメン」のイメージを脱ぎ捨ててキャラクター変身が必要だという反証でもあった。

▶ テバク

3年間、刀を磨いていたチャン・グンソクの手にSBS新月火ドラマ『テバク』が握らされた。前作のようなイケメンや流行に敏感なキャラクターではない、風雲児デギル役で果敢に挑戦状を突きつけた。

『テバク』は王の隠された息子デギルと弟の英祖(ヨ・ジング扮)の対決を描く作品。『火の女神ジョンイ』、『武士ペク・ドンス』などのフュージョン史劇で強い筆力を誇るクォン・スンギュ作家の野心作だ。

チャン・グンソクはこの作品で「イケメンのイメージを完璧に脱ぐ」と覚悟したほどに、イメージ大変身を図る。後日、朝鮮最高のイカサマ師となるデギルの男性美を彼がどのように表現してくれるのか注目が集まる。

来る28日、チャン・グンソクの新たな挑戦と出会う。
  • MBNスター イ・ダウォン記者 / イメージデザイン=イ・ジュヨン | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-03-22 14:31:16




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