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マイカー所有欲の強い韓国でカーシェアリングが生き残るには


韓国社会で自動車が生活必需品になってから、すでに久しい。マイホームではなく賃貸で暮らしたとしても、ボロ車でもいいから一台はなくてはいけない。

車両に対する所有欲が強い韓国社会でカーシェアリング(Car Sharing)が生き残れるだろうか。

市場調査会社マクロミルエムブレイントレンドモニター(Trendmonitor.co.kr)が実施した調査は、この質問にある程度の答えを提示してくれる。

運転免許を所持した全国の成人男女1000人を対象に実施したアンケート調査で、回答者の66.7%がカーシェアリングサービスを知っており、特に男性(73.4%)と40代(70.4%)の認知度が高いことが分かった。最近になってカーシェアリング会社が増える傾向を示す部分だ。

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しかし、カーシェアリングのブランドについての質問には、知っているブランドがないと答えた回答者が43.9%に達し、このサービスがまだ普及したサービスではない状態であることが伺える。

カーシェアリングのブランドの中で認知度が高いブランドは、SOCAR(35.1%)とGreen Car(25.8%)であり、ブランドを知った経路は、メディアの報道ではなく広告を通じてであることが分かった。

カーシェアリングサービスを知っている消費者のうち、実際に利用した経験を持つ人は19.8%で、若年層(20代29.7%、30代22.7%、40代17%)の利用経験が相対的に多かった。利用者はカーシェアリングサービスを利用した理由について、レンタカーに比べて価格の負担が減る(34.2%)という点を最も多く挙げた。

カーシェアリングを利用することになる状況は、主に恋人と旅行に行ったり(26.3%、複数回答)、気分転換のためにドライブに行きたいと思ったとき(25%)であり、車両の整備などの理由で自分の車を使用できない場合(22.4%)がその次に多かった。

一方、カーシェアリングサービスを知っていながら利用していない人は、どのように利用するかのかが分からないうえに(39.3%、複数回答)、自分の車ではないので何だか不安で(32.5%)あることから利用していないことが分かった。

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今回の調査では、回答者の60.4%がカーシェアリングサービスが必要であることに同意した。カーシェアリングが必要な理由については、車の購入費用が減る(49.3%)という点を最も多く挙げ、車を所有しなければならないという認識転換が必要なときだ(41.2%)という意見も少なくなかった。また、交通渋滞と駐車難解消のためにもカーシェアリングが助けになるという意見が多かった。

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今回の調査ではカーシェアリングが韓国社会でしっかりと定着するかは明らかにされなかった。カーシェアリングの文化が定着しにくいだろうという主張に同意する意見(32.7%)と同意しない(36.6%)という意見が拮抗して対立した。また、回答者の60%がマイカーではないから不便そうだという意見を示し、自動車に対する所有欲がカーシェアリングサービスが定着するにあたって最も大きな障害要因になるものと思われる。

しかし、これから1人世帯が増える状況でカーシェアリングが必要になるという認識が55.7%に達し、利用者相互間の信頼が積もった場合は、このサービスを利用する人も増えるだろうという見通しも出ている。カーシェアリング利用の選択基準には、利用価格(73.7%)が最初に挙げられ、続いてアクセシビリティ(67.8%)と保険加入の有無(50.6%)も重要な考慮対象として調査された。

  • マイカー所有欲の強い韓国でカーシェアリングが生き残るには
  • O2CNI_Lim, Chul / 資料=マクロミルエムブレイン
  • 入力 2015-12-13 08:00:00




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