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韓国の研究陣、体内で長時間作動可能な電子素子を開発


韓国の研究陣は体内でも、長時間作用する電子素子を開発した。

光州科学技術院(GIST)新素材工学部のユン・ミョンハン教授と同大学のパク・ソンジュン研究員の共同研究陣は、水の中でも長期間安定して駆動可能な超低電圧電子素子を開発したと18日、明らかにした。

最近、疾患の診断または治療を目的とした、体内埋め込み型電子素子の技術開発が盛んだ。ほとんどの電子素子の活性層は、体液など多くのイオンを含む電解質の水溶液と接触すると、簡単に分解したり、駆動時の高い電圧で水の電気分解が起こり、体内に毒性を誘発するため、商用化に苦労していた。

研究陣は、既存の低コスト溶液プロセスの金属酸化物製作方法のうち、新しい透明な半導体組成を開発して、水溶液状で溶けず、駆動時の水の電気分解なしに長時間駆動可能な単位素子を開発した。

ユン・ミョンハン教授は、「水溶性電解質基盤の素子の中で、世界最高水準の1000万倍以上の電流オン・オフ比と高い電荷移動度を持っている」とし「非常に低い極小の電圧においても電子素子の性能を持っているため、人体の内部に挿入するときに有害性が低く、人体から流れてくる微弱な信号を低い電力でも簡単に検出することができると予想される」と説明した。

既存の超薄膜シリコンと酸化物半導体とは異なり、人体内の体液に多量に存在することが知られているナトリウム、カリウム、塩素、リン酸塩のイオンが存在する水溶液でも長時間素子の性能が維持されることが確認され、今後、体内埋め込み型素子およびバイオセンサーに積極的に活用することができるものと期待される。ユン・ミョンハン教授は、「低コストで印刷が可能でありながら、水溶液の電解質で安定的に駆動する高性能な酸化物半導体が開発された」とし「高コストの超薄膜シリコンに集中していた電子素子のトレンドから脱却して、将来の電子素子技術の底辺を拡張して、様々な水質センサーや人体埋め込み型電子素子の開発に寄与することを期待する」と述べた。研究結果は、国際学術誌『サイエンティフィック・レポート』に14日、掲載された。
  • 毎日経済 ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-08-18 15:12:30




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