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遊びで作ったタイプミス修正技術…キューキー、創業資金受けて日本に進出

今年上半期、日本で2つの特許を登録する予定 

  • 遊びで作ったタイプミス修正技術…キューキー、創業資金受けて日本に進出
  • < キム・ミンチョル代表が会社の名前が書かれたスマートフォンを見せてくれている >

まさか会社を設立することになるとは思わなかった。ただ、携帯電話でテキストメッセージを入力していて間違った時、バックスペースを押して消すのがとても嫌だった。だからキューキー(keukey)のキム・ミンチョル代表は、バックスペースなしで文字を修正するプログラムをKAISTの同期であるチョ・サンヒ最高技術責任者(CTO)と一緒に楽しみながら作り、弁理士の友人と一緒に特許を登録した。その後、技術を売るために、YouTubeにプログラムの紹介動画を掲載した。ところが、大学の先輩であり、エンジェル投資の専門家第1号であるフューチャープレイのリュ・ジュンヒ代表が動画を見て、「このような技術があるのに、会社を作ることは考えずに、技術を売る考えだけしているのか」とキム代表に怒鳴った。これをきっかけに、2013年9月に3人の友人と会社を始めた。会社設立1か月で中小企業庁の「グローバル市場型創業研究開発(R&D)事業」に選定され、エンジェル投資家であるプライマーの投資を受けるなどキューキーは可能性をすぐに認められた。昨年5月には、日本の第1世代IT企業、サンテックからの戦略的投資誘致に成功し、日本市場への進出販路を用意した。

キム代表は「文字入力が不便であるほどキューキーには有利で、日本語はひらがなを漢字に変換して入力する必要があるため、便利な文字入力キーボードプログラムが、ひとつ1万5000ウォンで売れる」と日本市場の見通しが明るい理由を説明した。設立して1年半しか経っていないが、キューキーは高い技術力を保有している。韓国国内に5つの特許を保有しており、今年上半期、日本でも2つの特許を登録する予定だ。

キム代表は「スマートフォンのキーボードを開発し、サムスンとGoogleからロイヤリティを受け取る『Swype』という会社が2010年に1億250万ドルで買収された程、キーボードプログラムは価値がある」とし「技術力を備えて、キューキーのタイプミス修正プログラムも、世界市場で成功できるようにする」と述べた。

キューキーのプログラムは、煩わしくバックスペースを押すことなく、指を画面にタッチした後、下に動かす動作だけで簡単にミスを修正することができる。スマートフォンに「こんにぢわ」と誤って記述した場合、後に「ち」を入力すれば、タイプミスである「ぢ」が自動的に「ち」に変わる方式だ。キム代表は「既存のミスの修正プログラムは、ほとんど辞書をベースにしており、スペルが間違っている流行語や卑俗語をユーザーが望んでいないにもかかわらず修正してしまう問題があった」とし「キューキーは辞書ではなく、パターンに基づいて、問題を解決した」と明らかにした。携帯電話で文章を作成するときにタイプミスが含まれた文章を作成する確率が、通常のキーボードの場合39%、天地人キーボード(ハングル入力用のキーボード)の場合35%に達する。しかし、キューキープログラムを使用すると、文字の入力時間を平均12%まで減らすことができる。
  • 毎日経済 キム・ジェグァン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-26 04:01:04




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