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UNIST研究陣、マイナス150度でも凍らない水を発見


  • UNIST研究陣、マイナス150度でも凍らない水を発見
マイナス150度の極寒の中でも凍らない水が存在するのだろうか。

韓国の研究陣がマイナス150度の低い温度でも凍らない水を発見した。

蔚山科学技術大学(UNIST)のキム・チェウン物理学教授の研究陣は、高圧冷却技術を活用して、マイナス150度でも凍らない水を発見したと23日、明らかにした。研究結果は国際学術誌『米国科学アカデミー紀要』に22日、掲載された。

研究陣は、水に2000気圧の圧力を加えた後、温度をマイナス190度まで下げて氷にした。その後、気圧を除去して温度を少しずつ上げるとマイナス150度になる瞬間、固体状態の氷が液体に変わる現象を観察した。氷は、一般的に、水素原子2個と酸素原子1個からなる水の分子が六角形の構造で重なっている。ここに圧力を加えると、水の分子がへこんだ六角形で狭い間隔で配列される。キム・チェウン教授は「水の分子が不安定に重なっている状態で氷になるため、0度以上のエネルギーを加えなくても、分子構造が崩れ、水になる」とし「20年前、理論的にだけ知られていた現象を実際に観察することに成功した」と説明した。

水は比較的単純な分子構造をなしているが、物理的特性が複雑だ。特に液体状態の水が凝固点以下に過冷却されると、物理的特性が、一般的な液体とは、さらに別の様相を見せる。

研究陣は、これまで観察できなかった水の新しい属性を直接観察しただけに、今回の研究結果が、水の特性を理解するのに活用されることと期待した。突然、大気中の雲が多くなったり雹、霜が生じるのも、水の異常現象のためだ。また、体内のタンパク質に異常が生じたときに病気が発生する場合が多いが、やはりタンパク質と水の相互作用を正しく理解できずにいるため、なぜこのようなことが発生するのかも明確に明らかにできずにいた。キム・チェウン教授は「水の特性を理解して、私たちが理解できる物理的なモデルを作成することができれば、新薬開発、気候予測など様々な分野で、今回の研究が活用されるだろう」と期待した。
  • 毎日経済 ウォン・ホソプ記者 / 写真=photopark.com | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-09-23 14:51:25




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