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テクノロジー > IT・科学 > 語学コンテンツ・端末機ウィーバスマインド、5年間で売り上げ60倍↑
「わずか5年前だけでもモバイルゲームがオンラインゲームを追い越すことは誰も予想しなかったが、一瞬のうちに逆転した。教育でもモバイルが大勢になる時点がそのうち来るでしょう」
教育コンテンツおよび学習機器専門企業のウィーバスマインド(WEAVERSMIND)のチョン・ソンウン代表(38)は毎日経済とのインタビューでこのように話し、「モバイル教育市場で第2のメガスタディーに成長することが目標」と話した。
チョン代表が職員3人と共に2009年に創業したウィーバスマインドは、設立5年ぶりである昨年の売り上げ180億ウォンをおさめた。2012年の売り上げ100億ウォンに比べて80%、創業初年度の売り上げである3億ウォンと比較すると60倍に達する驚くべき成長だ。職員数は150人で50倍増えた。ゲームビル創業メンバーで最高運営責任者(COO)まで上がったチョン代表は、ゲームビル上場以後、会社を出て普段してみたかった教育事業に飛び込んだ。独特の履歴のおかげで創業初期からITおよび教育業界の関心を受けた。しかし今は「ゲームビル出身」という履歴より語学学習機「ヌェセギム(脳刻み)」シリーズをヒットさせた事業家としてより認められている。2回の創業をすべて成功させた彼は昨年末、毎日経済新聞と韓国青年企業家精神財団主催で開かれた「2013青年企業人賞」で最優秀賞である大統領表彰を受けもした。
ウィーバスマインドがこれまでに開発した学習コンテンツは英単語・英会話・日本語・TOEICスピーキングなど4つだ。単語や文章を説明するときに、その意味と関連する適切な状況をアニメーション映像に挿入することにより、学習効率を最大化したのが特徴だ。会社側はこれを「ストーリーテリング学習法」と紹介する。チョン代表は「開発専担人力は40人程度だが、マーケティング・財務担当職員も開発に参加するため、広く見れば約80人が研究開発人力」とし、「コンテンツは我々の競争力の根幹であるため、持っている力量を全て注ぐ」と話した。ウィーバスマインドは今年、日本語・小学英語などのコンテンツを追加で発売する予定だ。
ウィーバスマインドの最も大きな強みは「モバイル最適化」だ。市中に出ている他の英語学習機やモバイル用アプリケーションは、オンラインコンテンツをモバイルに移植した水準であるのに対し、ウィーバスマインドは初めからモバイル機器に適するようにコンテンツを構成した。
ウィーバスマインドはアプリケーション形態で販売する通常のモバイル教育企業と違って、専門端末機政策を固守する。生産は外注企業に任せているが、部品の調達や在庫管理の面で負担が少ない。チョン代表は「学生たちが家に机があっても勉強しに読書室を訪れるように、専用端末機は学習没入度を高くするのに役立つ」と説明した。
このような戦略は売り上げ増大にも大いに役立った。発売されたコンテンツが増えることによりひとつの端末機を買う時、色々なコンテンツを入れる顧客が増えた。1人当たりの購入単価が高まったのだ。チョン代表は「教育用アプリケーションひとつを何万ウォンずつかけて買うのは難しい。しかし端末2台を買わなければいけないことを1台に減らすことができるなら話が変わる」とし、「端末機の基盤販売がソフトウェア購入に対する障壁を低くした」と説明した。