ビタミンD欠乏、世界的に深刻

くる病・骨粗鬆症・退行性関節炎 

ソウル江南皮膚科病院の女医者Kから数日前に聞いた話だ。体中のあちこちがずきずきと痛いという。「大きな病気だったらどうしよう」という不安で胃が締めつけられる思いで病院を訪れると、ビタミンD不足だといわれたという。

女医者Kは、白い肌が印象的な美人だ。その美貌を維持する努力もすごい。外出するともなるとシミ・そばかす・くすみが生じないよう、皮膚科の医者らしい装いにでる。帽子とマスクで重武装し、それでも足りずに紫外線遮断クリームを塗る。

ビタミンD不足は日光をひどく避ける時に生じる。卵の黄身・鮭・鰊などの魚・しいたけなどにもビタミンDが入っているが少量だ。ほとんど日光を浴びるときに皮膚で生成される。

室内で仕事をする人が増えながら、世界的にビタミンD欠乏が深刻になっている。米国では全体人口のうち30~50%がビタミンD欠乏で苦しむという論文も発表された。国内では全体人口のうち80%がビタミンD欠乏だという調査もある。肌美容を過度に強調するため、日照量が少ない北ヨーロッパよりビタミンD欠乏の人口がさらに多くなったという指摘だ。実際に町内の散歩道では、覆面強盗のようにマスクで顔を完璧に隠した女性がよく見られる。

ビタミンDは骨の成長に必須的な栄養素だ。足りないとくる病・骨粗鬆症・退行性関節炎などの危険が大きくなると知られている。ところが最近では、ビタミンD欠乏が筋力低下・乾癬・慢性腎臓疾患・糖尿・喘息・歯周疾患・憂鬱症にも悪い影響をおよぼすという研究結果が続けて発表されている。もちろん、日光をあまりにも長い間浴びると肌の老化が促進され、皮膚がんが生じることもある。しかし、適切に浴びる日光は薬だ。最高の殺菌剤であり憂鬱な雰囲気を追い払う清涼剤でもある。

「春の日差しに嫁を送り、秋の日差しに娘を送り出す」という昔の言葉がある。それほど秋の日差しは肌の健康にも相対的に良く快適だという意味だ。去る30年間の気象庁の観測資料を見ると、秋の平均湿度は69%で春の63%より高かったという。秋には地上に到達する日射量と紫外線が減り、春の日差しよりあまり刺激的でないという話になる。

秋に日差しが弱くなると、人々の骨密度が夏に比べて平均8%低くなるという日本の研究結果もある。この晴れ晴れとした秋の天気に一日15分程度は日光に顔を出し、自然と呼吸する余裕を持ってみるのはどうだろうか。
  • 毎日経済_チェ・ギョンソン論説委員 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2013-09-16 17:23:30