Q.チャン・グンソクがスターになった経緯やビハインドストーリーがあったら教えてください。
| A. | 中学校1年生の時、チャン・グンソクは母親と一緒に下着の広告を撮りにスタジオに行った。恥ずかしい思いもしていたが実家の都合上、やむを得ず行った。スタジオの中では、カメラのシャッター音が響いていた。 その音にチャン・グンソクは半分ほど狂った。自分も知らない間にカメラマンが注文する通りにポーズを取り始めた。才能が発動したのだ。学校の友達は授業を抜けて行ったのに下着姿を撮ったのかとからかった。しかし、下着モデルで稼いだお金、220万ウォンはチャン・グンソクの家族が田舎で養鶏と養魚場ビジネスで破産してソウルに上がってきて、家賃にする貴重なお金だった。友達がからかおうともチャン・グンソク自身は堂々としていた。 チャン・グンソクの手に負えない才能は2011年に釜山で開かれたピ（RAIN）のコンサートでも発動する。友人のリクエストで会場を訪れたチャン・グンソクは、ピが用意した前の席に座っていたが、最後の曲を演奏するときに才能を持て余し舞台に上がってシャッフルダンスを踊る。まるで彼の舞台であるかのようにだ。 ピとチャン・グンソクはスターメーカーとして定評のあった、MBCシチュエーションコメディ「ノンストップ4」で出会った。ヒョンビン、ハン・イェスルなど無数のスターを排出した「ノンストップ」は、青春の友情と愛を描いたドラマで年末授賞式を席巻した作品だったが、授賞式にチャン・グンソクはいなかった。彼はラーメンを作って食べようとしていたが、TVで放送される授賞式を見て泣きそうになった。結局、ラーメンは口にもせず「しっかりと演技をしよう」と心に決めるきっかけになった。 以来、ファンの視線を浴びながら、9歳年上の当代最高の俳優ハ・ジウォンが演じた「ファンジニ」の初恋役を消化し、「快刀ホン・ギルドン」に出演してスター隊列に上がる。チャン・グンソクのミニホームページには、1日30万人以上の人が来場するほどの人気を集めたが、よりかっこよく見せようとあまり深く考えずにアップロードした写真数枚がチャン・グンソクを一日にして「虛勢」にしてしまう。 ジャン＝リュック・ゴダールの「勝手にしやがれ」という映画の中でパトリシアがニューヨーク・ヘラルド・トリビューンを売る場面を持ってきて書いた文章「もう一度パリに行く機会があれば、片手にワインを持って片手に新聞を持って、シャンゼリゼ通りでこう叫ぶぞ。ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン」という文。水着姿でビーチに横たわっている写真の下の文「暖かい日差しの下でのんびり横たわっていたら、さらにアンドレ・ギャニオンの演奏まで一緒なら」という文が虛勢のイメージの発端になった。 カナダ出身のミュージシャンであるアンドレ・ギャニオンという名前は、ラジオの音楽を聴いてから知ったと言う。虚勢を張っているという非難のコメントが彼のミニホームページを所狭しと埋めた。 このような状態で演技派俳優キム・ミョンミンと一緒に出演した「ベートーベンウイルス」で演技対決を広げた。しかし、ファンの心は戻らず、チャン・グンソクは演技でも見栄を張ると「チャン・虚勢」という非難から自由になれない状態であった。 チャン・グンソクの人生を変えた作品は10代のアイドルグループのメンバーたちの愛と葛藤を描いたSBSドラマ「美男ですね」だ。韓国では、同じ時間に放映された「アイリス」に押されて視聴率が10％にも満たない低調な成績を記録したが、日本の反応は予想外に大きかった。日本で同時間帯視聴率1位を記録したのに続き、DVDの販売も1位に上がり、破ることのできなかったペ・ヨンジュンの「冬のソナタ」の記録を越えた。このドラマでチャン・グンソクは日本と中国などアジア6か国でファンミーティングを持つほどの韓流スターに浮上する。 以来、2011年4月に発表した最初のシングルアルバム「Let me cry」は、同じ日に発売された少女時代を押しデイリーチャート1位を記録し、その勢いでウィークリーチャートでも1位に上がった。デビューシングルで週間1位を記録するのは、海外歌手としては初めてである。 2014年現在、27歳と、すでにデビュー20年を超える長いキャリアの芸能人だ。6歳で子供服のモデルとしてデビューし、ドラマは10歳の時、ケーブルチャンネルHBSのシットコム「幸福も売ります」に初出演した。名前が知られ始めたのは2000年代初めTTLティング広告に出演してからだ。かわいい美少年のイメージでお姉さんたちの心を捕らえた。 できないことはない万能エンターテイナーである。多岐に渡って才能を発揮するのが不思議なくらいだ。ダンスも踊り、演技力も無難である。 MC進行能力も合格点を取得するのに十分である。顔も整っており、左目のみの二重まぶたが印象的だ。 重低音で歌う歌の実力はトップクラスとはいかなくとも、最初から歌手でなかったことを勘案すれば遜色がない。さらに、服装や振る舞いにおいても個性が強い。そのためか、「最大限の自由を享受した男」という印象を与える。 人気を集めたためか、スキャンダルも多い方だ。本人によれば高校時代、ニュージーランドに留学したときに3歳年上の女性と初恋を実らせたが、遠く離れたせいで会えず初恋と別れた。後に新しい女性とも5年の恋愛を経て別れ、以後スター芸能人との噂が絶えない。フィギュアスターキム・ヨナとの恋愛説さえも浮上した。一度も会ったことも、話をしたこともなかった間にふくらんだスキャンダルはキム・ヨナのほか、寄付天使ムン・グニョンなどにつながる。 2014年に漢陽大学を卒業し、母校に12億ウォンの奨学金を寄付して、ファンクラブも保育園と失明防止財団に寄付するなどの善行を続けている。寄付した時には、アンチファンたちが寄付活動についても「見栄を張る」と非難を浴びせたが、寄付行為が着実に続いているため、今は静かになった状態だ。 虚勢という汚名をかぶった芸能人の中では、それでも非難からの自由を手に入れたほうに属する。本人自らが過去の虚勢を認識して、事もなげにユーモアの素材にするほどだ。
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- Lim, Chul
- 入力 2014-09-30 11:00:00
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