Q.韓国の代表的な保守サイト「イルベ」、進歩サイト「オユ」とは？
| A. | 韓国の有力日刊紙も政治的性向が保守と進歩に区分されているようです。もちろん、ほとんどの新聞が事実に基づいて報道をし、政治的的には中立を守る中道的な新聞であることを掲げていますが、報道される記事や論調で保守または進歩に決定づけられます。 日刊紙の中で最も売れているという朝鮮日報と中央日報、東亜日報が保守性向に分類され、進歩性向の新聞にはハンギョレと京郷新聞が挙げられます。新聞社のパワーや販売部数、広告受注額を見れば、現在の状態としては保守が先行しています。 インターネットでは、保守と進歩のうち、どちらの勢力が強いと言うことが容易ではありません。数年前までは、インターネットでは進歩的な世論が強いようでしたが、最近の形勢を見ると、必ずそうだとも言い難い状況です。 韓国で代表的な右翼サイトに選ばれるイルガンベストチョジャンソ（日刊ベスト貯蔵所、略称「イルベ」）は、非常に珍しく右翼の遊び場であることを公言したインターネットコミュニティです。 昨年12月10日、進歩性向の人々が参加したトーク文化コンサートでイルベ会員である高校3年生が硫酸が入った私製爆弾を聖堂の内部に投擲する事件を起こしました。これにより、聖堂の中にいた教授など2~3人が負傷を負い、聴衆100人余りが緊急避難する騒動がぼっ発し、事故を起こした学生は、現行犯で逮捕されました。少数ではあるものの忘れるころになると起こる大小の騒動がイルベを有名にしたわけです。 イルベは2009年10月、DCインサイド（DC Inside）から多くの推薦を受けた記事を別途集めた「日間ベスト」から由来しており、2010年にDCインサイドのメンバーである「モエミョンス」が別途サーバーを開設することで正式サイトとして独立しました。 インターネット空間は既存の権威や秩序を否定する傾向にありますが、イルベはそれが特に目立って現れます。イルベユーザーが最も頻繁に使用する単語が悪口だったと分析したレポートもあるほどです。 イルベをかばう人は、既存の虚礼虚式を気にしない直接的な対話、戯画化した表現で常識が破壊される経験をし、楽しみを感じることができると主張します。しかし、権威意識だけでなく、下からの変革をもたらすマイナー意識も否定して、序列化は当然であるという論調を広げる文をイルベではよく見かけます。 大学を序列化させて「学力認証」大乱を起こしたり、地方ではあまり有名ではない大学を「チジャプデ」（地方の雑多な大学）と卑下して、専門職でなかったり大企業に通っていない人は、子供の頃から努力もしていない人として扱うのが代表的です。 イルベのレベルが低いと三流文化としてけなされると、保守の論客だと自らを自称するピョン・ヒジェが2013年12月「スッコッ・ドットコム」という右翼サイトを開設しました。イルベを代替する代表的な右翼サイトを作るということに共感したのか、初日から同時接続者数が1万人を超える勢いに達しましたが、まだイルベの評判を越えることはできずにいる様子です。 よくイルベと比較される進歩サイトとして「オヌレ ユーモア（今日のユーモア、略称「オユ」）」が挙げられます。オユはユーモアを中心にして、ゲームや時事など、掲示されている内容が多様です。 2012年に行われた第18代大統領選挙当時、進歩性向のイ・ジョンヒ大統領候補のために組織的に世論操作を試みた疑惑が提起されたことからオユの進歩的な色彩が明らかになりました。このような進歩性向のためか、国家情報院の職員が活動したサイトもオユだと明らかになったことがありました。 |
- Lim, Chul
- 入力 2015-01-07 13:00:00
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