韓SKと米フォードの合弁事業の背景…中国をけん制か?


文在寅(ムン・ヂェイン)大統領とバイデン大統領との間の最初の韓・米首脳会談が目前に迫ったなかで、SKイノベーションと米フォード(Ford)社がバッテリーの 合弁会社設立を発表し、両国のバッテリー同盟の本格的な幕が開いた。

SKイノベーションとフォードは20日(現地時間)、電気自動車用バッテリーセルの合弁会社設立を電撃発表した。今回の協約は18日(現地時間)、バイデン大統領がミシガン州のフォードの電気自動車生産基地を訪問した一日後に行われた。バイデン大統領はこの日「私は中国を電気自動車市場で勝たせない。私たちはすばやく動かなければならない」とし、中国に向けた宣戦布告を行った。米国と中国の覇権争いが全産業分野に拡散する状況で、米国が電気自動車分野で中国を牽制するために、韓国とのバッテリー同盟に速度を出すだろうという観測が出ている。

両社の今回の協約は、バッテリーのサプライチェーンを強化しようとするバイデン大統領、電気自動車の生産を拡大しようとするフォード、米国の電気自動車市場の攻略を強化しようとするSKイノベーションの戦略的利害関係が合致したためと分析される。

業界ではSKイノベーションとフォードの協業を、予想された手順として見ている。米国域内で生産したバッテリーを搭載した電気自動車に関税などの特典が与えられる状況で、フォードが選択できるバッテリー企業は多くなかったからだ。現在、米国で電気自動車用のバッテリーセル工場を確保した企業はLGエネルギーソリューションとSKイノベーション、日本のパナソニックに過ぎない。中国のCATLも大規模なバッテリーセル工場を建てる能力は持っているが、米・中の葛藤で米国現地への進出ははるかに遠い状況だ。業界関係者は「GMがLGエネルギーソリューションと手を握ったし、日パナソニックはトヨタとテスラに供給する量をこなすことも手に余る状況」だとし、「一方でSKイノベーションはジョージア州に第1~2の工場を建てて積極的な投資に乗り出していただけに、フォードと最適のパートナー」だと説明した。

現在、SKイノベーションは米国ジョージア州にバッテリー第1・第2工場を建設中だ。 1・2工場で生産されているバッテリーはフォルクスワーゲンとフォードに、それぞれ来年・再来年から供給される。

業界では、今回の投資規模が自動車企業とバッテリー企業の単一合弁では過去最大という点にも注目する。 今回の協力が韓・米首脳会談をはじめ、崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長の訪米日程と重なったことも意味があると見ている。崔会長は22日(現地時間)、SKイノベーションのジョージア州バッテリー工場を訪問して社員を激励する計画であることが伝えられた。
  • 毎日経済 | イ・ユンジェ記者/ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-05-21 01:28:02