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コラム > オピニオン > 【韓国コラム】「防弾少年団の体から絆創膏をはがせ」
スタートゥデイDB
タトゥーが今更だが韓国社会でイシューになった。
ある国会議員(正義党のリュ・ホジョン議員)が、「タトゥー業法」の制定を主張し、防弾少年団(BTS)を召喚したからだ。
「防弾少年団の体から絆創膏をはがせ」
リュ・ホジョン議員がFacebookに掲載したコメントは、タイトルだけでも人々の関心を引くのに十分だった。
防弾少年団のメンバーの中で、タトゥーがあるのはジミンとジョングクだ。ジョングクのタトゥーはとても有名だが、ジミンも負けてない。ジミンのタトゥーは、自分はもちろんグループとも関連性があり、それまで培ってきたイメージともよく似合っている。
2014年のMAMAパフォーマンスを行う際は、横腹に「花様年華」と「NEVER MIBD」のヘナタトゥーを刻んだ。
リュ・ホジョン議員が防弾少年団を召喚した後、一部では自分の政治的目的に世界的なスターを利用しているという非難も起こっている。
もちろん、そう考える余地も無いわけではないが、筆者の考えでは非難するまでもないような気がする。医療関係者、すなわち皮膚科の医師でない限りタトゥーを施術する行為が不法であるにもかかわらず、すでに韓国でタトゥーをした人が1000万人を超えているからだ。
違法が日常化した矛盾を是正するためにも、「タトゥー業法」の制定は緊急の問題だ。リュ・ホジョン議員に先立ち何人かの議員がタトゥー合法化のための法案を発議したが、国会の敷居をまたぐことはできなかった。医師の反発で多くの人々が自分の体に政治的主張、人生に対する悩み、恋人と家族に対する愛を刻みながらも隠さなければならなくなった。
しかも、タトゥー施術が違法と定められた国を韓国以外では見つけられないという事実も嘆かわしいのは同じだ。
防弾少年団のメンバーはもちろん、イ・ヒョリ、BoA、ソ・イニョンなど多くの芸能人はタトゥーを隠してから放送に出演する。醜かったり見苦しいからではなく、タトゥー施術自体が違法だからだ。首のタトゥーは似合わない服で隠せるが、手や耳の下のタトゥーは隠せないので絆創膏を貼ることになるのだ。
「防弾少年団の体から絆創膏をはがせ」
自分が制定した法を通過させるために防弾少年団を利用していると、ファンをはじめ一部否定的な見方があるだろうが、時代錯誤的な法を改正するには刺激的な文句も必要だろう。
ジミン、ジョングクはもちろん、他の防弾少年団のメンバーたちも自分たちが政治的な道具として使われたからと気分を悪くすることはないように思われる。