【韓国コラム】隙間


パソコンの前に座っていると 、目の前に陽炎が見える。

何の文字なのかさっぱり分からず、薄目を開けると陽炎が霧に変わってしまう。

すべてを差し置いて事務所の近くの川辺にやってきた。

ちょうど雨が上がったあとの空が青い。

雲の間に日差しが見える。隙間から出てきたようだが、我々を照らすには十分だ。

ふと隙間を指す漢字が思い出される。

「暇」

「暇だ」という意味の文字だ。

他の人も仕事時間に川辺に来ているので、暇な人だと思われるかもしれない。

「暇」は興味深い文字の形をしている 。

暇は「日」と「叚」が合わさった単語だ。「日」は説明を省いて「叚」は何かを手で渡す姿を形象化している。

「借りる」や「貸す」という意味を持つ「叚」の字の前に、借りる何かを表す「日」の字が位置している。「日を借りる」という意味になる。ここで「日」は時間と解釈される。手から矢のように抜ける時間を貸すという奥深い意味だ。

世の中の誰しも、神さえ取り戻せない時間を貸してくれるのはどんな存在だろうか。

太陽、つまり自然だ。

昼間に地球の隅々まで照らし、エネルギーを供給した太陽は自ら身を隠し、人々に休息をプレゼントする。

今度は文字を少し変えてみよう。

「日」の位置に「人」を置いてみるのだ。

「假(偽)」

すべてが嘘になってしまった。

人がこんなにも怖い。

隙間を塞いでしまい真実も偽りに変える才能多き存在が人間だ。

隙がない人ほど嘘が強い。嘘で隙間を埋めてしまったからだ。

最近、大統領選挙に出馬した韓国の政治家たちがこのような姿だと言える。

人々に何かを与えるように両手を広げても、すぐに手を引いてしまう彼ら、彼らの手の中には自分の欲望だけが込められてしまうのだ。

「假」も、もともと偽りを意味する言葉ではなかった。

惜しみなく物を貸してくれる人たちだった。

借りた物を返すのが嫌になり、借りた物を自分のものにしようとするのではないかと疑われ、そうしているうちに嘘の意味が染み込んでしまったのだろう。

映画『ミラクル・ワールド ブッシュマン(The Gods Must be Crazy)』で純朴だったアフリカ部族が、空から落ちてきたコーラ瓶1本のために戦ったのと同じだ。

隙を見せて急ぐな
素振りを見せて、私も女の子だから
私が鈍感なのか、さあ分からない
しっかり隠れずに心を開いて

コラボの女神と呼ばれるSISTAER出身の歌手、ソユの歌詞だ。

歌詞のように心を開く時に隙間が見える。

世界の人々がその隙間を見れば、地球村が少しは暖かくなるのではないかという気もする。
  • Lim, Chul
  • 入力 2021-10-02 00:00:00