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【韓国コラム】本物の黒虎はいない
【韓国コラム】本物の黒虎はいない
堂々とした威風の黒虎だ。
黒虎はリーダーシップと独立性の強い動物だ。情熱的で挑戦を厭わない。黒虎の気運を受け継いだ人々も他人を欺かずに剛直な気性を持ったと言われるが、逆にとても孤独だとも言われる。
バットマン、スパイダーマン、スーパーマン、ワンダーウーマンなど、マーブルの主人公たちだ。
全世界に黒虎は数匹しかいない。メラニン色素が過剰分泌されたり(melanistic tiger)、体毛の模様が太く濃くなると黒虎(abundistic tiger)になるが、メラニン色素に影響を受けた正統な黒虎は存在しない。
誕生したこともなく発見された事例も報告されたことがないので、Blue Tigerのような想像上の動物である可能性もある。白虎、銀虎、金虎は黒虎に比べて個体数が多い。
太くて濃い毛の黒虎はインドトラの保護区で発見されているが、全部で10頭にも満たないとされている。
インドのシミリパールにある虎の保護区で撮影されたアブンディスティックトラ
黒い毛の黒虎が生まれたと報道されてもいるが、すべて虎ではなくジャガーだと判明してしまった。
「中国で生まれた黒虎」と誤って報道された黒ジャガー、黑利(ヘイリー)
黒虎が貴重だから生じた誤報だ。黒虎が貴重であるように英雄も探し難い時代だ。ヒトラーなど「ニセ英雄」に苦しめられた大衆が警戒するせいもあるが、一方では世界の権力と富を持った既得権層が英雄の誕生を塞いでるのではないかという憶測もある。
英雄を待ちわびる人々はマーブル映画やドラマを見て満足しなければならないのが現実だ。
ドラマや映画で超能力を発揮する俳優やマーブル映画の制作者たちが現実世界でも悪と戦ってくれることを願うのも行き過ぎた期待だろう。
英雄不在の時代、頼るところのない小市民は自分の人生で自ら英雄の姿を発現させるべきだと思うところもある。
Lim, Chul
入力 2022-01-01 00:00:00
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